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chapter 11, 327 jp and sc text

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# 327 再始動に向けて (3)
327重新启动(3)
「それで言えば、あたしたちの小太刀の鞘、それもトレントになったよね?」
“这么说来,我们的小刀的鞘,也成了Trant了吧?”
「えぇ。ガンツさんは勿体ないって泣いてたけど」
“诶。虽然GANTZ哭着说太可惜了”
普段、鞘で何かするわけじゃないので、更新したことに深い理由はないのだが、万が一の際、『鞘も武器として使えるかな?』ぐらいの軽い気持ちで作ってもらった。
平时,因为不是在鞘里做什么,所以更新了没有很深的理由,但是万一的时候,『鞘也可以作为武器使用吗?』用这么轻松的心情做的。
ハルカが言う通り、ガンツさんは『もったいねぇ!』と叫んでいたが、トレントって高すぎて、微妙に使い道に乏しいのだ。
正如Haruka所说的那样,GANTZ桑说“好想拥有啊!”虽然他这么叫着,但是特蕾特太高了,微妙地缺乏使用方法。
少しはガンツさんも買い取ってくれたし、ギルドにも卸したが、それでもまだ十分に残っているので、シモンさんに要求されても渡せるだけの量はちゃんと確保している。
虽然GANTZ先生也买了一点,也批发给了行会,但是还剩下很多,所以即使西蒙先生要求也确保了能交给他的量。
「ミーたちも武器が凄くなったの!」
“我们的武器也变得很厉害了!”
「はい、私たちも新しいのにしてもらいました。ありがとうございます」
“是的,我们也换了新的。谢谢”
「二人は頑張っているからな」
“因为两个人在努力啊。”
今回、時間があったので、『二人の稼ぎの分』という形で、鎖帷子を光の属性鋼に、ミーティアの使う小太刀は風の属性鋼、メアリの使うバスタード・ソードは炎の属性鋼に変更している。
这次因为有时间,所以以“两个人挣的钱”的形式,把锁帷子变成光的属性钢,米蒂亚使用的小太刀是风的属性钢,玛莉使用的巴斯塔德·剑变成了炎的属性钢。
実際の稼ぎとしては、単純に頭割りをしたとしても装備の代金には不足しているのだが、これからの活躍への期待と、俺たちでもフォローできない強さの魔物への備えである。
作为实际的挣钱,即使只是单纯的按头分配,装备的费用也不足,不过,是对今后的活跃的期待和对我们也不能关注的强度的魔物的准备。
トーヤでも結構な怪我をする状況では、『相応の装備で鍛える』ことよりも、取り返しのつかない事態を避ける方が優先だ。
在即使是火炬也会受伤的情况下,比起“用相应的装备来锻炼”,还是避开无法挽回的事态为优先。
「武器といえば、鑑定に出していた戦槌ウォー・ハンマーも戻ってきたわね」
“说到武器的话,鉴定中的战锤·锤子也回来了。”
「あぁ。予想以上に良い武器だったな」
“啊。这是比预想中更好的武器啊”
宝箱から見つけたあの戦槌はインパクト・ハンマーという名前で、対象物を攻撃すると同時に衝撃波が浸透し、ダメージを与える機能があったらしい。
从宝箱中发现的那个战锤,名字叫“冲击锤”,在攻击对象物的同时,冲击波也会渗透,似乎有给予伤害的功能。
それこそ、普通の岩程度なら粉砕できるほどの攻撃力があるようで、ガーゴイル相手にはかなり便利そうである。
正因为如此,有着普通岩石程度的攻击力,可以粉碎,对于gagole对手来说相当方便。
もっとも、相手は魔物。どれぐらい効果があるのかは不明なのだが。
不过,对手是魔物。虽然不知道有多少效果。
「強化点などに関してはこの程度でしょうか。あとは探索にあたって、必要な物……個々人で食料を多めに持っておくべきかもしれませんね。万が一、はぐれたときに備えて」
“关于强化点大概就是这个程度吧。还有就是在探索的时候,必要的东西……也许每个人都应该多带些食物。以防万一,为了走散的时候做好准备”
「他には浮き輪とか? 流されたとき、俺たちは何とかなったが……」
“还有其他的救生圈吗?被冲走的时候,我们总算解决了……”
泳げることと救命具の必要性は、また別の問題。
会游泳和救生具的必要性又是另一个问题。
体力は無限ではないのだから。
因为体力不是无限的。
その後、それぞれが多少の意見を出し合ったところで、話し合いは終了。
之后,即使各自提出一些意见,谈话也结束了。
俺とトーヤはその話し合いで出た足りない物を買い込みに出かけ、女性陣は全員で大量の食事を作り、マジックバッグへ貯蔵。
我和TOYA去买了那个谈话中出现的不足的东西,女性们一起做了大量的食物,储存在魔术包里。
その翌日に、ダンジョンへと向かって再出発した。
第二天,再次出发去地牢。
◇ ◇ ◇
◇ ◇ ◇
前回から時間が経っていたこともあり、復活していたダンジョンの魔物を斃し、採集物をしっかり回収しながら、俺たちは二一層へと向かう。
从上次开始时间就已经过去了,杀死了复活的地下城的魔物,一边好好地回收采集物,我们一边朝着更进一步的方向前进。
転移を使えば無視もできるのだが、ボスの討伐は武器の使い勝手の確認やメアリたちの訓練にも有用なので、スキップする理由もない。
如果使用转移的话可以无视,但是BOSS的讨伐对武器的使用方便的确认和玛丽们的训练也很有用,所以也没有跳过的理由。
そして、各種資源の回収も同様。
而且,各种资源的回收也一样。
美味しい物は見逃せない。
不能错过好吃的东西。
……いや、実際のところ、家に置いたままになっているマジックバッグには、売ることもできない物が大量に詰まっているのだが。
……不,实际上放在家里的魔术包里装满了很多不能卖的东西。
過剰在庫ってヤツである。
这就是所谓的过剩库存。
安値で売ってしまうと、俺たちもギルドも、そしてその他の関係者も幸せになれないので、安易に売却もできず、在庫として積み上がってしまうのだ。
如果以低价卖出的话,我们、行会、以及其他相关人员都不会幸福,所以也不能轻易卖出,而是作为库存积累起来。
その副作用として、さりげなくアエラさんのお店で食べられる料理のコスパが急上昇していたりするのだが、それを理解できるのは一部の金持ちだけだろう。
作为其副作用,可以若无其事地在阿埃拉的店里吃到的料理的性价比急速上升,能够理解的只有一部分的有钱人吧。
庶民にはグラム二千円の肉も、グラム八千円の肉も、区別が付かないようなものである。
无论是2000日元一克的肉还是8000日元一克的肉,老百姓都难以区分。
いや、テレビの格付けなんちゃらを見ていると、『庶民じゃなくてもそんなものなのかも』とか思ってしまうのだが。
不,看了电视的等级,会觉得“即使不是平民也可能是这样的”。
まぁ、そんな状態であっても、回収に勤しんでしまうのは貧乏性の故、そして、現実に貧乏を経験してきた故だろう。
嘛,即使是这样的状态,为回收而努力也是因为贫困,而且,现实中也经历过贫困吧。
そして俺たち以上に貧乏性に年期が入っているのが、メアリとミーティア。
而且比我们更贫困的是,玛丽和米蒂亚。
よもやメアリたちが、エゴイモを食べるような生活を送っていたとは……。
竟然有饭蚂蚁们过着吃自私薯的生活……。
あれを一度味見すれば、ミーティアが食に貪欲なのも理解できる気がする。
如果尝一次那个的话,我也能理解Metia对食物的贪欲。
そんな感じに各層を攻略しながら、俺たちはある程度の日数をかけて、二一層へと戻ってきていた。
我们一边以这样的感觉攻克各阶层,一边花费一定的天数,回到了两层。
「それじゃ、ここからは前回の所まで、スキップしましょうか」
“那么,从这里跳到上次为止吧。”
転移が制限されている様子の二一層だが、それでも短い間隔であれば、そして転移ポイントがあれば、安全に転移が可能だった。
虽然转移是被限制的情况下的21层,但是即使这样,只要间隔短,并且有转移点的话,就可以安全转移。
前回ハルカたちが戻ってくるときに転移ポイントは設置済みなので、前回俺たちが落ちたところまでは、問題なく転移で移動できる。
上次Haruka他们回来的时候转移点已经设置好了,所以到上次我们掉下来的地方,可以没有问题地转移。
それ故、敢えて危険を冒して崖を下りる必要はないのだが、ミーティアはそれを聞いて少し悲しそうに眉を下げた。
因此,没有必要冒着危险从悬崖上下来,米蒂亚听到后略带悲伤地低下了眉毛。
「お魚、回収しないのです?」
“鱼不回收吗?”
「心配しなくても、十分回収できると思うわよ? ナツキたちの話を聞く限り、どこからか、この岩山の中に入ることになるとは思うけど……かなりの距離を落下したのよね?」
“我觉得不用担心,也可以充分回收?听了夏树他们的话,我想一定会从哪里进入这座岩山里……落下了相当远的距离吧?”
「そうだな。具体的に何メートルとはいえないが、俺たちが体勢を整えられるだけの高さがあったからな……」
“是啊。具体来说虽然不能说是几米,但是因为我们有能够调整姿势的高度……”
何秒とか数える余裕はなかったが、それでも数十メートルという距離でないことは判る。
虽然没有数几秒的时间,但即使这样也可以知道不是几十米的距离。
どのくらいの位置に入り口があるのかは不明だが、たぶん、まだまだ崖を下る必要はあるんじゃないだろうか?
虽然不知道入口在多少位置,但是大概还需要下山崖吧?
「なら良いの。お魚は大事なの!」
“那就好了。鱼很重要!”
「ミー、私たちの安全の方が大事だからね?」
“我说,我们的安全更重要吧?”
「それも当然なの! でも、美味しいお魚が食べられるのは嬉しいの」
“那也是理所当然的!但是,能吃到美味的鱼很开心”
腕を組んで満足げに頷くミーティアに和みつつ、俺たちは転移での移動を開始。
在抱着胳膊满意地点点头的米蒂亚,我们开始转移。
数分後、前回落下した場所まで到達していた。
几分钟后,到达了上次落下的地方。
見れば、前回落下した岩塊はすでになく、上を見上げれば崩落したはずの場所は元の状態に戻っている。
看了一下,上次落下的岩石已经没有了,往上看的话应该是崩塌了的地方恢复了原来的状态。
それに気付き、ナツキの顔に憂いが浮かぶ。
注意到了这一点,枣的脸上浮现出了忧郁。
「これは……やはり、罠だったようですね。すみません、私が気付ければ良かったんですが」
“这个……果然是陷阱啊。对不起,我要是注意到就好了”
「気にしない、気にしない。幸い――って言っちゃダメだけど、落ちたのはナツキで他の人に迷惑は掛けてないし、結果的に無事だったんだから」
“不在意,不在意。幸好——虽然不能这么说,但是掉下来的是枣树,没有给别人添麻烦,结果是没事的”
「いえ、ナオくんには……」
“不,对娜奥……”
「大丈夫だよ。聞けば二人で抱き合っていたとか? 役得だよ。ナオは迷惑だなんて思ってないよ。ね? ナオ?」
“没关系。听说两个人拥抱在一起了?这是我的任务。我没觉得娜奥很麻烦。对吧?那奥?”
「あー、うん、そうだな?」
“啊,嗯,是吗?”
ユキに確認され、ちょっと曖昧ながら俺は頷く。
被雪确认后,我稍微暧昧地点了点头。
いや、もちろん迷惑とは思っていないが、さすがに『うん、役得だった。柔らかかったです』なんて言えない。
不,当然没觉得麻烦,但还是觉得“恩,是我的角色。很温柔”。
それに、結構怖い目に遭って必死だったので、そんな余裕もなかったし?
而且,因为遭遇了相当可怕的事情而拼命努力,所以也没有那样的空闲?
もちろん、この場でそれを口にしたりはしないが。
当然,我不会在这里说那个。
「だが、罠に対する警戒が、疎かになっていたのは否定できない部分だな。俺たちも含め」
“但是,对于陷阱的警戒变得疏远是不能否定的部分。包括我们”
「そうね。次からは全員で気を付けましょう。私たちも安全と思っていた節があるから」
“是啊。下次大家一起注意吧。因为我们也有认为安全的时候”
「ミーも全然気付かなかったの!」
“我也完全没注意到!”
「ですです。あれはさっぱりでした!」
“是的。那个很清爽!”
「ありがとうございます」
“谢谢”
ハルカたちにもフォローされ、ナツキの表情にも笑みが浮かぶ。
在遥他们的关注下,夏树的表情也浮现出笑容。
「今回の罠に関して言えば、下りる前に打音検査でもやってみれば良いんじゃね? ちょうど、最適なハンマーも手に入れたことだし」
“就这次的陷阱而言,下车之前试着做一下打音检查不是很好吗?正好拿到了最适合的锤子”
「いや、あれって、下手したら罠がなくても崩れそうなんだが……」
“不,那个,要是弄不好的话,就算没有陷阱也会崩溃的……”
対象に衝撃波が浸透し、破砕するって機能があるのだから。
因为冲击波渗透到对象中,有破碎的功能。
「逆に言えば、あれで壊れなけりゃ、大丈夫ってことだろ?」
“反过来说,如果那个没有坏掉的话,应该没问题吧?”
「う~む、どうだろうなぁ? 自然崩落に関しては判別できそうだが、罠だと……」
“嗯~嗯,怎么样呢?关于自然崩坏好像可以判断,但是如果是陷阱的话……”
普通なら崩れない場所が崩れるからこその罠。
这是一般情况下不会崩塌的地方会崩塌的陷阱。
発動条件次第としか言えない。
只能说取决于发动条件。
解りやすく言うなら、『敵が来たら爆破するようになっている罠』を打音検査したところで、崩れるかどうかは判別できないだろう。
如果通俗易懂地说,就算对“敌人来了就会爆炸的陷阱”进行了打音检查,也无法判断其是否会崩溃。
もちろん、まったく意味がないとも言い切れないので、そこは実際に試してみるしかないだろう。
当然,也不能说完全没有意义,所以只能实际去尝试一下。
――ということで、俺たちは適度にロック・スパイダーを処理しつつ、岩棚があるところまで移動、慎重に地面を調べてみる。
——因此,我们一边适度处理摇滚蜘蛛,一边移动到有岩石架的地方,慎重地调查地面。
俺とナツキが重点的にチェックし、何もなさそうと判断したところで、トーヤの出番。
我和枣重点检查了一下,判断好像什么都没有,就轮到火炬出场了。
「よし、トーヤ、やってみてくれ」
“好吧,托亚,你来试试。”
「了解!」
“明白了!”
力強く応え、インパクト・ハンマーを振り上げたトーヤを、俺は慌てて止める。
强有力地回应,我急忙止住了挥动着冲击·锤子的火炬。
「ちょい待ち! 勢い付けすぎ。それ、打音検査じゃなくて、マジに破壊するモーションだから!」
“等一下!用力过猛。这不是打音检查,而是真正破坏的动作!”
「おっと、そうだったな。こんな感じか?」
「啊,是啊。是这种感觉吗?”
振り上げるのはやめたものの、それでもなかなかの強さで「ガツン、ガツン」と地面を叩くトーヤ。
虽然停止了向上挥,但是仍然很强地“咣当,咣当”地敲着地面的火炬。
その度に、足元が微妙に振動するのが怖い。
每次都害怕脚的微妙振动。
これ、通路丸ごと崩落とか、起きないよな……?
这个,整个通道崩塌什么的,不会发生吧……?
そんな俺の不安は、幸いにも現実になることはなく、岩棚部分が崩落することも、またなかった。
那样的我的不安,幸好没有变成现实,也没有岩架部分崩塌。
「……問題、なさそうね、一応は」
“……没问题吧,姑且算吧。”
「まぁ、連続して同じ罠ってのも、芸がないしな」
“嘛,就算连续是同样的陷阱,也没什么本事啊。”
「つまり、油断してきた頃が危ないってことだね~。気を付けよ」
“也就是说,疏忽大意的时候很危险呢。小心啊」
うんうんと頷くユキに、俺たちも頷く。
我们也点了点头。
油断してやられたのが、前回のパターン。
大意被做了的,上次的图形。
今回は毎回確実に、忘れずやっていこう。
这次每次都一定不要忘记做。
「それじゃ、縄ばしごをしっかりと固定して……」
“那么,把绳梯固定好……”
これまでは、ここからミーティアと俺の出番だったのだが、今回は――。
到现在为止,从这里开始是Metier和我的出场,这次是——。
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