222 教育方針? 222教育方针? 「ふーー、今回も無事、帰って来られたな」 “呼,这次也平安无事地回来了啊。” 「そうね。収益的にどうかはまだ判らないけど……美味しいナッツがいくつも得られたし、私としてはそれなりに満足ね」 “是啊。虽然还不知道收益有没有……但是得到了很多好吃的坚果,我也相应地满足了” しばらくぶりに自宅に戻った俺たちは、装備を解き、居間で冷たい物を飲みながら一息ついていた。 时隔一段时间回到家里的我们解开了装备,在起居室一边喝着冷饮一边喘了口气。 え? 20層のボスはどうしたかって? 啊?20层的老板怎么了? もちろんスルーして帰って来たさ。 当然是无视之后回来的。 扉の前から15層へ転移して、そこから魔法陣で入り口に飛んで。 从门前转移到15层,然后用魔法阵飞到入口。 レッド・ストライク・オックスのミルクの価格調査やら、ストライク・オックスのミルクの売却検討など、20層までの間にもやることは色々ある。 红·好球·牛克斯的牛奶的价格调查,好球·牛克斯的牛奶的出售讨论等,到20层之间也有各种各样的事情要做。 すぐに先に進む予定が無いのに、ボスに挑む理由があるはずが無い。 明明没有马上前进的计划,却不可能有挑战老板的理由。 その間、ちょっとでもレベルが上がれば、それだけ安全にボスが斃せるのだから。 在这期间,只要稍微提高一点水平,就可以安全地让BOSS死。 もしもボスが雑魚確定であれば、サックリと斃してから、20層の転移魔法陣で戻る方法もあっただろうが、レッド・ストライク・オックスの事を考えれば、侮るのは愚かだろう。 如果老板确定是杂鱼的话,那么在与萨克利死后,用20层转移魔法阵回去的方法也是有的,但是考虑到雷德・好球・奥克斯的话,侮辱是愚蠢的吧。 どんなボスか気にならなかったと言えば嘘になるが、ちょっとだけ扉を開けて、中を覗くという選択肢は俺たちにはあり得ない。 如果说不在意是什么样的BOSS的话那是骗人的,但是稍微打开一点门,窥视里面这样的选择对我们来说是不可能的。 この世界のダンジョン、ボスから逃げられるのと同様、ボスだってボス部屋に縛られないのだから。 和这个世界的地牢、BOSS逃走一样,BOSS也不会被BOSS房间所束缚。 まぁ、ボスが巨体の場合は、物理的に扉から出られないみたいだけどな。 嘛,boss是巨大的身体的话,物理上好像不能从门出来。 「食生活の面では有益だよね、ナッツエリア。収益的には微妙でも」 “在饮食生活方面是有益的,坚果区域。即使收益很微妙” 「ですね。ナッツ、美味しいですから」 “是啊。因为坚果很好吃” 今回のお土産、各種ナッツもメアリたちには好評だった。 这次的特产,各种坚果也受到了玛丽们的好评。 俺たちもそれをお茶請けに、一休み。 我们也把那个作为茶点,休息一下。 ハルカたちが注意深く焙煎したこともあり、ダンジョンで食べたときよりも数段美味い。 因为Haruka们小心地烘焙过,比在地下城吃的时候好吃几段。 「こんな木の実、初めて食べるの」 “第一次吃这样的果实。” 「こっちはコリコリ、こっちはホクホク。いろんな木の実があるんですね!」 “这边是科利酒,这边是灰尘。有各种各样的果实呢!” このあたりでは良く出回っているクット。 这附近经常出现的酷酷。 これは子供が小遣い稼ぎに集めるような木の実なので、当然ながらメアリやミーティアも食べたことがあった。 这是孩子为了挣零用钱而收集起来的果实,当然也吃过玛丽和米蒂亚。 だが、冒険者が集めてくるような栗や胡桃に関しては、このあたりの店でも普通に売ってはいるものの、少々高価なため、口にする機会は無かったようだ。 但是,冒险者收集到的栗子和核桃,这附近的店虽然也很普通地卖,但是因为价格稍贵,所以没有机会吃。 そして、ビレルとグリフォア。 还有,啤酒和格里福亚。 これらは俺たちも、ラファンで売っているのを見たことが無い。 我们也没见过拉风卖这些东西。 当然のようにメアリたちも初めてだったようで、ちょっと食べすぎかな? というぐらいポリポリと食べている。 当然,玛丽们也是第一次吃,是不是吃得太多了?吃得这么多。 ポリポリ。 聚乙烯。 パリパリ。 巴黎。 カリコリ。 米酒。 「……あの、メアリ、ミーティア。もうそのくらいで」 “……那个,玛丽,米蒂亚。就那样” そう思っていたのは俺だけでは無かったようで、ナツキが少し困ったような表情を浮かべて、2人を止めた。 这样想的似乎不仅仅是我一个人,夏树露出有点为难的表情,阻止了两个人。 「え? ……はっ! す、すみません、食べ過ぎました!」 “诶……啊!对不起,我吃多了!” ナツキに言われ、ちょっと首を捻ったメアリだったが、ハルカが苦笑しながら2人の前、テーブルの上にこんもりと積み重なったナッツの殻を指さすと、慌てて手を止めて頭を下げた。 被夏树这么一说,玛丽稍微扭了一下脖子,春香苦笑着在两人面前,指着桌子上堆着的坚果壳,慌慌张张停下手低头。 「うっ。食べ過ぎたの……でも、もうちょっと……」 “嗯。吃多了……但是,还有点……” 「こらっ!」 “喂!” ちょっと気まずそうな表情を浮かべつつ、それでもコッソリと手を伸ばしたミーティアの手を、メアリがペシリと叩く。 梅莉一边浮现出有些尴尬的表情,一边又用手拍了美蒂的手。 「あう……」 “啊……” 「あんまり食べ過ぎたら、身体に悪いからね。気持ちは解るけど」 “吃太多的话,对身体不好。我能理解你的心情” 「解る。目の前にあったら、つい手が伸びるよな。ナッツって」 「明白。在眼前的话,不知不觉就会伸出手。坚果” 引っ込めた手を押さえて涙目になるミーティアに、ハルカが苦笑を浮かべ、トーヤもまた、うんうんと深く頷く。 梅蒂亚按住拉下的手眼泪汪汪,Haruka苦笑着,Toya也深深点头。 これは、俺たちの方が悪いかもなぁ。 这可能是我们的错吧。 収穫してきたナッツを全部まとめて焙煎し、それを大皿でテーブルに置いていたから。 把收获的坚果全部放在一起烘焙,然后用大盘子放在桌子上。 トーヤの言うとおり、ミーティアたちよりは大人で、ある程度は自制心があるつもりの俺たちだって、目の前にあったらついつい手が伸びてしまうから。 正如TOYA所说的那样,比起Media他们更成熟,本以为有一定程度的自制心的我们,在眼前的话也会不知不觉伸出手。 「大半のナッツって半分以上脂質だからねぇ。あんまり食べ過ぎたら、ぷくぷくのおデブちゃんになっちゃうよ?」 “大部分的坚果有一半以上是脂质呢。吃太多的话,会变成胖子的哦?” ユキが笑いながら、ミーティアのほっぺたとツンツンとしてそんな事を言うと、ミーティアは自分のほっぺに両手を当てて声を上げる。 雪笑着说了这样的话,米蒂亚用双手贴着自己的脸颊大声地说。 「それは困るの! ミーは強い冒険者になるの!!」 “那可不行啊!我要成为强大的冒险者!” が、その視線はまだナッツの大皿に向いたまま。 但是,那个视线还是朝向了坚果的大盘子。 俺たちはそんなミーティア、そしてメアリの様子に顔を見合わせて苦笑し、ちょっと名残惜しそうな2人の視線を感じながら、ナッツを保存庫の中へと片付ける。 我们面对着米蒂亚和玛丽的样子苦笑着,一边感受着两个人有些依依不舍的视线,一边将坚果收拾到保存库里。 「適量――そうですね、1日分で、片手に軽く載るくらいの量であれば、自由に食べても構いませんから、今日は我慢しましょうね?」 “适量——是啊,一天的量,一只手轻放的量的话,随便吃也没关系,今天就忍耐一下吧?” 「片手……」 “一只手……” ナツキの言葉に、ミーティアが自分の手をじっと見る。 夏树的话里,米蒂亚一直盯着自己的手。 そして、視線をふらふらとメアリの手、そして俺たちの手と彷徨さまよわせ、再び自分の手に。 然后,视线摇晃着玛丽的手,然后和我们的手彷徨着,再次回到自己的手上。 「……ミー、無理に積み上げよう、とか思っちゃダメだからね?」 “……米,你不可以想着要硬堆起来吗?” 「お、お姉ちゃん、ひどいの! そ、そんな事、思ってないの!」 “姐姐,太过分了!那、你没这么想!” ジト目で告げられた言葉に、必死に反論するミーティアの姿は少々信憑性に欠ける物だった。 面对吉特眼睛所说的话,拼命反驳的米蒂亚的样子有点缺乏可信度。 「メアリ、あなたとミーティアの分、あなたが同じ量を小皿に盛って、それを食べなさい。大皿から直接食べないこと」 「玛丽,你和米蒂亚的份,你把同样的量装在小盘里,吃那个。不要直接从大盘里吃” 「はい、解りました」 “好的,我明白了。” 「ぶーー! ひどいの。信じて欲しいの!」 “哇!太过分了。希望你相信我!” 不満そうなミーティアに、ハルカは苦笑を浮かべる。 面对不满的美蒂亚,Haruka露出苦笑。 「つい食べ過ぎるのは私も理解できるからね。でも、少量なら問題なくても、食べ過ぎたら毒になる物とかあるんだから、本当に注意しないとダメ」 “不经意吃多了,我也能理解。但是,少量的话没问题,吃多了会有毒,所以真的要注意” 「ですね。銀杏ぎんなんなんて、10粒に満たなくても、中毒を起こす可能性があるみたいですから」 “是啊。银杏银杏即使不满10粒,也有可能会中毒” 「そ、そんな食べ物があるのです?」 “对,有那样的食物吗?” 頷きながら付け加えたナツキの言葉に、ミーティアの表情が不安そうに変わる。 一边点头一边补充的枣的话,米蒂亚的表情变得不安。 「結構あるわよ? だから、いくら美味しくても、こういった物をお腹いっぱい食べるのは避けた方が良いわね」 “有很多呢?所以,就算再好吃,也不要吃得太饱” 「キノコなんかも危ないですよね、地味に。少ししか食べませんから、問題ないだけで」 “蘑菇什么的也很危险呢,朴素点。我只吃一点点,没问题” 「それって、毒キノコじゃ無くてもか?」 “那不是毒蘑菇吗?” 「はい。例えば松茸なんかも、それだけでお腹いっぱいになるほど食べたら、危ないみたいですよ?」 “是的。比如松茸之类的,光吃就饱了的话,好像很危险呢?” 少し驚いた表情を浮かべるトーヤに、ナツキは頷き、予想外の事例を挙げた。 夏树点点头,列举了一些意想不到的事例。 「マジで? 意外……でも、問題が起こる可能性が全く見えねぇ!」 “真的吗?很意外……但是,完全看不到发生问题的可能性!” 「あぁ、庶民には関係ない話だな」 “啊,这和平民没关系啊。” そもそも大量に食べるような物ではないが、金銭的にも1本食べることすら難しい。 本来并不是大量食用的东西,但是从金钱上来说,连吃一根都很难。 日本に居たときであれば。 如果是在日本的时候。 もしもこちらの世界で見つけたとしたら……ま、そんなに食べることも無いか。 如果在这个世界上发现的话……嘛,没必要吃那么多吗。 冷静に考えれば、何本も食べたいようなキノコでも無いし。 冷静思考的话,也不是想吃几根的蘑菇。 「何を食べるにしても、程々にということね」 “吃什么都要适可而止。” 「注意するの……」 “要注意……” 「はい、注意してください。私たちも別に意地悪で言っているわけじゃないですから」 “好的,请注意。我们也不是故意使坏地说的” なんだか、「お菓子買って!」と言う子供に、「我慢しなさい」と言い聞かせる親の気分。 总觉得,“买点心!”父母对孩子说“忍耐一下”的心情。 ミーティアは別に泣きわめくわけじゃなし、言えばきちんと聞いてくれるので、かなり楽なんだとは思うけど……親って大変だね。 米蒂亚并不是哭着叫的,说起来会好好听,我觉得是挺轻松的……父母真的很辛苦呢。 「あの、話は少し変わりますが、ナッツを集めるぐらいなら、私たちも手伝えませんか?」 “那个,话题稍微有点变,如果要收集坚果的话,我们也能帮忙吗?” 「あ、ミーも手伝いたいの!」 “啊,我也想帮忙!” たくさん食べてしまったことを気にしたのか、そんな提案をしてきた2人に、俺たちは顔を見合わせる。 也许是在意吃了很多,我们面对提出这个建议的两个人。 気持ちは嬉しいが、実際に出来るかとなると……。 虽然心情很开心,但是如果真的能做到的话……。 「いや、手伝うって言っても、ナッツを集めたのはダンジョンの中だしなぁ」 “不,就算说要帮忙,收集坚果的还是地牢里啊。” 「うん。決して安全とは言えない場所だから」 “嗯。绝对不能说是安全的地方” 確かにナッツの回収作業は人手があった方が楽なのだが、森の中に出てくる魔物でも、メアリたちには少し危ない気がする。 确实,回收坚果的工作如果有人手的话会比较轻松,但是就算是森林里出现的魔物,也会对玛丽们有点危险。 本来後衛であるハルカでも、小太刀でサクサク斃しているので、雑魚は雑魚なのだが、冒険者未満である2人が斃せるかどうかは別問題である。 本来作为后卫的Haruka,也因为用小太刀很快地死了,所以杂鱼是杂鱼,不过,不到冒险者的2人是不是死是另一个问题。 一応、訓練は付けているが、どれくらい戦えるのか……。 大体上,虽然有训练,但是能战斗多久呢……。 「私としては、そろそろ実戦を経験させても良いかな、とは思っていたけど……」 “对我来说,我觉得差不多该让他体验一下实战了吧……” 「いや、それにしても、いきなりダンジョンはどうなんだ?」 “不,即使那样,突然间地牢怎么样?” 「むしろ、ダンジョンの敵の方が弱いでしょ。そこまで行ければ、だけど」 “倒不如说,地牢的敌人比较弱。如果能走到那里,但是” ハルカの意見に俺は思わず反論したのだが、よく考えれば間違ってはいない。 我不由得反驳了Haruka的意见,不过,好好地考虑没有错。 ただ、メアリとミーティアの容姿、年齢を見ると戦わせて良いのか、という意識の方が強くなる。 只是,看了玛丽和米蒂亚的容貌和年龄,是否可以让她战斗,这样的意识会更强。 こちらの常識とはマッチしないのかもしれないが、どう見ても子供だし。 也许这和我们的常识不符,但怎么看都是孩子。 「トーヤ、どう思う?」 “Toya,你觉得怎么样?” 「ん~~、ゴブリンは問題ない、と思う。筋は良いと思うぞ?」 “嗯~我觉得妖精没问题。我觉得情节很好哦?” 「ナツキは?」 “枣呢?” 「そうですね。さすがに獣人というべきでしょうか。年齢から考える以上に、身体能力はありますね。私もゴブリン程度であれば問題なく倒せると思います」 “是啊。不愧是兽人吗。比从年龄上考虑,身体能力还强呢。我也觉得如果只是戈布林的程度的话就可以轻而易举地打倒” 基本的な訓練は全員で行っているが、個別の武器の扱いに関しては、メアリはトーヤから剣を、ミーティアはナツキから小太刀の扱いを学んでいる。 虽然基本的训练是全员一起进行的,但是关于个别武器的使用,玛丽从托亚那里学剑,米蒂亚从枣那里学着使用小太刀。 その2人が問題ないというのであれば、本当に問題は無いのだろう。 如果那两个人没有问题的话,就真的没有问题了吧。 3人が賛成に回るともう決まりみたいな物だが、一応ユキに視線を向ける。 3人赞成的话好像已经决定好了,但还是暂且把目光投向雪。 「ん~~、2人は戦いたいんだよね? ならやらせてみれば良いんじゃない? あたしたちがいれば致命的な事にはならないと思うし」 “嗯~两个人想战斗吧?那么让他做一下不就好了吗?如果有我们在的话就不会成为致命的事情” 「やりたいです!」 “我想做!” 「やるの! ミーは凄い冒険者になるの!」 “要做!我要成为非常厉害的冒险者!” やる気満々ですね。はい。 干劲十足啊。是的。 親の心子知らず、ですか? 是父母不懂事吗? ――いや、日本の常識に俺が縛られているだけか。 ——不,只是我被日本的常识所束缚吗。 「そこまで言うなら反対はしないが、装備はどうする? まだ何も無いだろ?」 “说到这里我不反对,但是装备怎么办?还什么都没有吧?” 訓練の時は、基本的には木刀か俺たちのお古の武器――青鉄などで作った武器を使っている。 训练的时候,基本上是使用木刀或者我们的旧武器——青铁等制作的武器。 当然、物自体は良いのだが、2人の身体に合っているかと言われると、当然否である。 当然,东西本身是很好的,但是如果被问到是否适合两个人的身体的话,当然是不同意的。 メアリの武器はトーヤの物だし、ミーティアの武器はユキの物。 玛丽的武器是托亚的,米蒂亚的武器是雪的。 どちらも体格の違いがそれなりにある。 两个都有各自的体格差异。 それでもそれなりに扱えているのは、獣人の身体能力の高さ故なのだろうが。 尽管如此,兽人的身体能力还是很高的。 「あの、今借りている物でも……」 “那个,现在借的东西也……” 遠慮がちにそう言うメアリだが、武器の使い勝手は結構戦いに影響する。 虽然玛丽很客气地这么说,但是武器的使用方便性会对战斗产生很大影响。 軍隊に所属しているとか、戦争のように余裕が無いとかであれば、規格品を使うべきなのだろうが、そうで無いのなら、可能な限り使いやすい武器を使う方が安全、かつ効果も高い。 如果属于军队或者像战争那样没有富余的话,应该使用标准品,如果不是那样的话,尽可能使用方便的武器比较安全,而且效果也高。 お金に余裕ができて以降は俺たちも、使っている武器はすべてオーダーメイドである。 在金钱充裕之后,我们使用的武器都是定制的。 ……ん? よく考えるとかなりの贅沢? ……嗯?仔细想想是不是相当奢侈? 普通の冒険者は、武器屋に並んでいる武器を買うのが一般的。 普通的冒险者一般会买武器店里摆放的武器。 それどころか、駆け出しの冒険者であれば、捨て値で樽に突っ込んである剣からマシな物を探して買うとか。 不仅如此,如果是初出茅庐的冒险者的话,可以从舍去价值冲入木桶的剑中寻找好东西来购买。 それに比べれば、多少体格があわないとは言え、俺たちの使っていた剣はかなり品質が良いわけで。 与此相比,虽然身体多少有些不合适,但我们使用的剑品质相当好。 「どう思う、ハルカ?」 “你怎么想,Haruka?” 「それはむしろ、トーヤとナツキに聞くべきね」 “那倒不如问问松糕和海枣。” 「無理をしなければ問題ないだろ」 “不勉强的话没问题吧。” 「はい。ギリギリの戦いでなければ十分かと」 “是的。如果不是极限的战斗就足够了” ハルカに視線を向けられた2人は、問題ないと頷いた。 两人被Haruka盯着看,点头说没问题。 まぁ、普通の駆け出しに比べれば十分に恵まれているわけだし……あとは――。 嘛,和普通的初出茅庐相比应该是十分幸运的……还有就是——。 「それなら武器は問題ないとして、防具はどうする?」 “那样的话武器就没问题了,防具怎么办?” 「防具は良い物を用意したいわよね、命に関わるから」 “防具想准备好好好东西,因为关系到生命。” 「出来ればオレたちと同レベルの物が良いよな」 “如果可以的话,和我们一样水平的东西比较好。” 「はい。ですが、私たちと同レベルの物となると、かなりのお金が掛かりますね。この2人は成長期ですし、買ってもすぐ着られなくなる可能性も高いです」 “是的。但是,和我们一样的东西的话,要花很多钱呢。这两个人是成长期,买了也很有可能不能马上穿” 怪我はさせたくないが、使える期間が短い物に大金を投じるべきなのか。 虽然不想让他受伤,但是应该对使用时间短的东西投入巨额资金吗。 そして、駆け出しに過ぎないメアリたちに高価な防具を買い与えるのは、少々甘やかしすぎじゃないか。 而且,给只不过是初出茅庐的玛丽们买高价的防具,不是有点太娇惯了吗。 色々な要素が絡むため、5人揃って頭を付き合わせる俺たちに、遠慮がちに声を掛けたのはメアリたちだった。 为了牵涉到各种各样的要素,五个人聚在一起头上交往的我们,玛丽们很客气地打了招呼。 「あの、どれくらいなんですか? 私たちのお小遣いじゃ……?」 “那个,有多久了?这不是我们的零花钱吗……?” 「ミー、頑張って貯めてるの! 全然使ってないの!」 “我在努力存钱!完全没用!” ふんふん、と鼻息も荒いミーティアに、ユキはちょっと困った顔で現実を突きつける。 面对扑哧一声气喘吁吁的米蒂亚,雪带着稍微有点为难的表情向现实挑战。 「う~ん、無理かなぁ。金貨千枚以上になるし」 “嗯,不行吧。有一千多枚金币” 「「せんっ!?」」 “真的,我的愿望是……” メアリとミーティアは家族扱いという事で、俺たちから多少のお小遣いをあげている。 玛丽和米蒂亚把它当做家人看待,给了我们一些零花钱。 この世界だと家の手伝いは当たり前、お小遣いなんて貰えないし、ご飯をお腹いっぱい食べられるだけでかなり恵まれている、という状況なので、渡しているお金はメアリたちからすれば十分に大金なのだろうが――まぁ、俺たちの感覚から言えば、子供のお小遣いレベルである。 在这个世界上,帮家里的忙是理所当然的,既不能拿到零花钱,光是能吃饱饭就已经很受惠了,所以从玛丽们的角度来说,交给他们的钱就足够多了吧——嘛,就我们的感觉来说是孩子的零花钱水平。 実際、家事を手伝ってくれている2人に対する、子供のお小遣いだし。 实际上,对于帮忙做家务的两个人来说,这是孩子的零花钱。 小学生としては少し多めでも、子供のお小遣いで、並みの自動車よりも高価な物を買えるわけが無い。 作为小学生,即使多一点,也不可能用孩子的零用钱买到比普通的汽车还贵的东西。 「うぅ……ちょっとお小遣いの前借りぐらいじゃ、全然足りません」 “嗯……稍微预支点零用钱的话,完全不够。” 「ぼ、冒険者って、そんなにお金、掛かるのです?」 “呃,冒险者要花那么多钱吗?” 「ちょっと良い物だと、どうしても、ね」 “如果是稍微好一点的东西,无论如何都要买。” ショックを受ける2人だったが、現実は現実である。 虽然两人受到了打击,但现实是现实。 良い物はやはり高いのだ。 好东西还是贵的。 「ここは素直に、普通の駆け出し冒険者が使うような防具を与えれば良くないか? 俺たちの場合、負けたら即死亡、怪我したら路頭に迷うって状態だったから、無理しても良い防具を買ったが、メアリたちの場合、そうじゃないだろ?」 “在这里坦率地给予普通的新手冒险者使用的防具不好吗?我们的情况是,输了就死,受伤了就迷上街头,所以勉强买了可以的防具,但是玛丽他们的情况不是这样的吗?” 「……それもそうね? 多少の怪我なら私たちが治せるし、負けそうになれば手助けもできる。それに路頭に迷うこともない」 “……那也是吧?如果是一点点的伤我们可以治好,如果快要输了的话也可以帮忙。而且也不会迷路” 「うん、そっか。メアリたちなら、普通に療養ができるんだよね」 「嗯,这样啊。如果是玛丽们的话,就能普通地进行疗养了吧” 俺の提案に、ハルカとユキも納得したように頷く。 对于我的提案,Haruka和yuki也表示赞同。 忘れがちだが、俺たちとの一番の違いがここ。 虽然很容易忘记,但是和我们最大的区别就是这里。 稼げなくなった時点で宿を追い出され、一度のミスが命を奪う状況だった俺たちとは根本的に違う。 和在赚不到钱的时候被赶出旅馆,一次失误夺去了生命的情况下的我们根本不一样。 まぁ、その分、俺たちには初期スキルというアドバンテージもあったわけだが。 嘛,相应的,我们也有初期技能的优势。 「メアリたちもそれで良い?」 “玛丽们也这样可以吗?” 「も、もちろんです。あ、いえ、買ってもらっても良いのですか?」 “当然了。啊,不,可以帮我买吗?” 「うん、それぐらいはね。私たちは大銀貨10枚からのスタートだったけど、結局冒険者がなかなか成功できないのって、初期資金の乏しさと、指導者がいないことにあると思うから」 “嗯,那一点。我们是从10枚大银币开始的,但是最终冒险者怎么也不能成功,是因为缺乏初期资金和没有指导者。” この世界に来て、ルーキーの冒険者を見て思うのは、想像以上に技術が無いということ。 来到这个世界,看到新手的冒险者的想法是,没有比想象中更好的技术。 その理由は色々あるとは思うが、簡単に一言でまとめるならば、『余裕が無い』。 虽然理由有很多,但是简单的用一句话总结的话,就是“没有富余”。 戦闘スキルなどは1つの財産であり、それを学ぶためにはそれなりの対価が必要となる。 战斗技能等是一种财产,为了学习它需要相应的代价。 そして冒険者になるのは、一部の例外を除き、三男や四男など、継ぐべき農地も家業も無いような、いわゆる『余り者』である。 而成为冒险者的,除了一部分例外,还有三男、四男等,既没有可以继承的耕地也没有家业的人,就是所谓的“多余的人”。 そんな余り者に親が教育費を掛けてくれるかと言えば、これまた一部の例外を除けばあり得ないだろう。 如果说父母会给这样的外人支付教育费的话,除了一部分例外,这也是不可能的吧。 そもそも、ある程度戦う技術を持っているのなら、わざわざ冒険者にならずとも、兵士などの安定した職業は他にもある。 说起来,如果拥有一定程度的战斗技术的话,即使不特意成为冒险者,也有其他稳定的职业如士兵。 つまり、最初から技術を持つ冒険者というのは、俺たちのように身元不確かなどの特殊事情を持っていたり、あえて冒険者を選んだやや変わった人、そしてメアリたちのように幸運にも指導者を得られた人ぐらいなのだ。 也就是说,一开始就拥有技术的冒险者,像我们这样拥有身份不确定等特殊情况,或者是选择冒险者的有些奇怪的人,还有像玛丽他们那样幸运地得到指导者的人。 ちなみに、冒険者の子供が冒険者になる、というのは案外少ないらしい。 顺便说一下,冒险者的孩子成为冒险者的意外地少。 まず冒険者が家庭を持てることは殆ど無い、という世知辛い事情に加え、上手く家庭を持てた冒険者は、逆に冒険者の実情を良く知っているため、子供が冒険者になるのを必死で止めるという。 首先,冒险者几乎没有家庭,再加上这种世间辛酸的事情,成功拥有家庭的冒险者反而更了解冒险者的真实情况,所以会拼命阻止孩子成为冒险者。 そう考えれば、俺たちもメアリとミーティアを止めるべきなのかもしれないが、残念ながら俺たちには、冒険者以外の仕事を斡旋してやることもできない。 这样想来,也许我们也应该阻止玛丽和米蒂亚,但是遗憾的是,我们也不能为冒险者以外的人介绍工作。 尤も、『トーヤと結婚すればなんとかなるんじゃね?』と思わなくも無いのだが、そのへんは自由意志に任せたいところである。 不过,“和TOYA结婚的话总会有办法的吧?”我也不是不这么想,但这一点还是想交给自由意志。