228 恩恵の宝珠 228恩惠的宝珠 「これは……恩恵ギフトの宝珠ですね」 “这是……作为恩惠礼物的宝珠呢。” 「解るんですか?」 “你明白吗?” 「はい。これでも私、神官長ですよ?」 “是的。这也是我,神官长吧?” ディオラさんと依頼に関して簡単な打ち合わせをした後、恩恵の宝珠を持って俺たちがやってきたのは、当然、アドヴァストリス様の神殿である。 和迪奥拉先生就委托进行了简单的商谈后,我们带着恩惠的宝珠来的当然是艾德瓦斯特里斯的神殿。 その宝珠を見て、あっさりと看破したのは、神官長イシュカさん。 看到这个宝珠,神官长伊修卡爽快地看穿了。 イシュカさんは何というか、親しみやすい人で、これまではあまり神官っぽいところを見たこと無かったのだが、神官長を名乗っているのは伊達では無かったらしい。 伊什卡先生怎么说呢,是个很容易亲近的人,以前没怎么见过神官的样子,但是自称神官长的好像不是伊达。 「見ただけで、簡単に解る物なんですか?」 “是只看了就能简单理解的东西吗?” 「そうですね、うちの者たちではまだ難しいかもしれませんが、神官長ぐらいになれば、それなりに。なぜ解るか、とか訊かれると困りますけど」 “是啊,我们家的人可能还比较难,但如果当上神官长的话,也会相应的。如果被问到为什么会明白,我会很困扰的” う~む、それなら今度からはこんな形の宝珠を見つけた場合、ギルドに持ち込む前にここに持ってくるべきかもしれない。 嗯,这样的话下次如果发现了这种形状的宝珠的话,在拿到行会之前也许应该带到这里来。 1ヶ月以上も待たされることがなくなるし。 已经等了一个多月了。 「ってことは、この宝珠の効果も調べられますか?」 “这么说来,这个宝珠的效果也能调查吗?” 「はい。神官長なら誰でも、とはいきませんが、私であれば。調べましょうか?」 “是的。如果是神官长的话,谁都不会去,但是如果是我的话。要查一下吗?” 俺の問いに、イシュカさんが平然と頷く。 对于我的提问,伊什卡先生坦然地点头。 高位神官しか無理という話だったが、さすがと言うべきか。 说是只有高位神官不行,真不愧是这样吗。 「是非お願いしたいですが、おいくらぐらい……?」 “我很想拜托你,大概多少钱……?” 「そうですね、普通は金貨10枚以上ですが……鑑定証は必要ですか?」 “是啊,一般是10枚以上的金币……需要鉴定证吗?” 「鑑定証?」 “鉴定证?” 「はい。どのような宝珠かを証明する物です。売却する時には必須ですね。但し、それを発行すると、神殿上層部への報告が義務づけられていますので、必然的に……」 “是的。是证明什么样的宝珠的东西。卖掉的时候是必须的。但是,发行后,有义务向神殿上层报告,所以必然会……” 言葉を濁しはっきりとは言わないイシュカさんだが、恐らく支払ったお布施も同時にそちらへと流れるのだろう。 含糊其辞说不清楚的伊修卡,恐怕支付的布施也会同时流向那里吧。 逆に鑑定証を発行しないのであれば、俺たちの支払ったお布施はすべてこの神殿――延ひいては孤児院に使えると言うことか? 相反如果不发行鉴定证的话,我们支付的布施都可以用在这个神殿——甚至是孤儿院吗? 俺が相談するようにハルカたちの方を振り返ると、ハルカは軽く頷くと、お財布から金貨を10枚ほど取り出してイシュカさんに差し出した。 我像商量的那样回头看了Haruka他们,Haruka轻轻点了点头,从钱包里拿出了10枚金币递给了伊修卡。 「鑑定証無しでお願いします」 “请不要出示鉴定证。” 「ありがとうございます」 “谢谢” ハルカのその言葉に、イシュカさんはニッコリと笑ってお布施を受け取った。 对于Haruka的这句话,伊修卡微笑着接受了布施。 支払った額は鑑定証を貰えるような額ではあるが、どうせ払うなら、よく判らないところへ吸い上げられるより、ここの孤児院に使われる方が俺たちとしても嬉しい。 支付的金额虽然是可以拿到鉴定证的金额,但反正要支付的话,比起被抽到不太清楚的地方,我们更喜欢被孤儿院使用。 何度か訪れるうちに、仲良くなった子供も多く居るわけだし。 在拜访几次的过程中,关系变好的孩子也有很多。 どうせ自分たちで使う予定だから、鑑定証なんて無用の長物。 反正是打算自己用的,鉴定证之类的是无用的东西。 もし俺たちが使えないような物で、売ることになれば鑑定証が必要になるが……その時はその時。 如果是我们不能使用的东西,如果要卖的话需要鉴定证……那个时候。 そもそも使えないような恩恵ギフトの宝珠が、高く売れるとも思えないしな。 原本就不能使用的恩惠礼物的宝珠,也不可能卖得很高。 「それでは、お預かりします」 “那我就收下了。” イシュカさんは俺から宝珠を受け取ると、それを恭うやうやしく神殿の祭壇の上に乗せた。 伊修卡从我这里接过宝珠,恭恭敬敬地把它放在神殿的祭坛上。 そしてその前に跪き、祈り始めた。 然后在那之前跪下,开始祈祷。 そのまましばらく待つと、特に何か特別な現象も無く、イシュカさんは祈りを終えて立ち上がり、宝珠を取り上げて俺に返してきた。 就这样等了一会儿,没有什么特别的现象,伊修卡结束祈祷站了起来,拿起宝珠还给了我。 別に神秘的なエフェクトを期待していたわけでは無かったが、とても地味である。 虽然没有特别期待神秘的效果,但是非常朴素。 だが、それでもきちんと効果の判定はできていたらしい。 但是,即便如此,似乎也能很好地判定效果。 「この宝珠は力を増す効果があるようです」 “这个宝珠好像有增加力量的效果。” 「力……?」 “力量……?” 「はい。攻撃力とか、筋力、そんな感じですね」 “是的。攻击力啊,肌肉力啊,就是这种感觉” 判定はできていたが、予想以上に曖昧だった。 虽然做出了判断,但比预想的还要暧昧。 スパッと『剣術のスキルが得られます』的な解答が得られるかと思ったのだが……いや、この世界の人はステータスの確認ができないし、スキルも認識してないからそんなもの? 我以为能迅速得到“剑术的技能”的答案……不,这个世界的人无法确认身份,也不认识技能,所以才那样的吧? そんな疑問を持ったのは俺だけでは無かったようで、ナツキが少し困ったような表情で訊ねる。 抱有这种疑问的好像不只我一个人,夏树带着有些困惑的表情问。 「あの、『コレ』とはっきり解るわけでは? 先ほど祈っておられましたが、どういう風に判るのでしょう?」 “那个,不是很清楚地知道‘这个’吗?刚才您在祈祷,您是怎么知道的呢?” 「そうですね、これも言葉では伝えづらいのですが、イメージが浮かぶという感じですね。解りやすい物――例えば剣を扱えるようになる、などは簡単なのですが、物によっては解りづらい物もあります。今回の物は、まだ解りやすい方ですね」 “是啊,这个虽然用语言很难表达,但感觉会浮现出印象。容易理解的东西——比如变得能使用剑之类的虽然很简单,但是也有根据东西的不同很难理解的东西。这次的东西还是比较容易理解的” 「そうなのですか……」 “是吗……” いや、まぁ、考えてみたら曖昧なのも当然か? 不,嘛,想想就觉得暧昧也是理所当然的吗? スキルならまだしも、『攻撃力が10ポイント上がります』的なことを言えるはずも無いわけで。 如果是技能的话还可以,但也不可能说出“攻击力上升10点”之类的话。 仮にそう言われても、俺たちだって「はぁ、そうなんですか?」としか応えられない。 即使那样说,我们也会说“啊,是这样吗?”只能这样回答。 自分の攻撃力が何ポイントなのかも把握できないのだから、『10ポイント』の価値すら判らない。攻撃力が10しかなければ10ポイントは大きいが、1万だったら誤差である。 因为不能把握自己的攻击力是几点,所以连“10点”的价值都不知道。攻击力只有10的话,10分是很大的,但1万的话就是误差。 「判りました。少なくとも使って不利益は無いのですね?」 “我明白了。至少使用了也没有坏处吧?” 「はい。それは大丈夫です」 “是的。那没关系” それだけ訊ければ安心。 只要问这些就放心了。 最初で地雷を回避したのに、こんな所で踏んでしまうとかシャレにならないし。 明明一开始就回避地雷,却在这种地方踩到了,也不会变成扫雷。 「ありがとうございました」 “谢谢” 「いえいえ。いつでも持ってきてください。特に、鑑定証不要な物は大歓迎です」 “不不不不。请随时拿过来。特别欢迎不需要鉴定证的东西” イシュカさんはそう言って、少し悪戯っぽく微笑んだ。 伊什卡这样说着,露出了恶作剧般的微笑。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「どう思う? 何のスキルが――いや、そもそもスキルなのか……」 “你觉得怎么样?什么技能——不,原本就是技能吗……” 「筋力や攻撃力……【筋力増強】とか、か?」 “肌肉力量和攻击力……‘增强肌肉力量’之类的吗?” 「もしくは、ナオが言うように、スキルじゃないのかも? ステータスで能力値は見えないけど、ゲームで言うところのSTRストレンクスがアップするのかもね」 “或者,像nao说的那样,可能不是技术?虽然在状态上看不到能力值,但是在游戏中所说的STR STR STR STR STR STROX可能会提高” 神殿から自宅に戻った俺たちは、食堂のテーブルの上に恩恵ギフトの宝珠を置き、その使い道を話し合っていた。 从神殿回到家里的我们,把作为礼物的宝珠放在食堂的桌子上,讨论着使用方法。 攻撃力アップはありがたいが、最も効果的な使い道となると……トーヤに使って最大攻撃力のアップを図るべきだろうか? 攻击力上升是很难得的,但是最有效的使用方法是……应该用在TOYA谋求最大攻击力的提升吗? 頻繁に見つかるようなら順番に使っていけば良い気もするが、ダンジョンを20階まで潜っても見つかったのはわずか1つ。 如果能频繁发现的话,就按顺序使用比较好,但是在地下城潜到20楼发现的也只有一个。 しかも、恩恵の宝珠によって効果が違うのだから、簡単には決めづらい。 而且,根据恩惠的宝珠不同效果也不同,所以很难简单地决定。 「問題は、誰が使うかだよな」 “问题是谁用啊。” 俺がそう言ってハルカたちを見回すと、なぜかハルカたちの視線は全員俺の方に向いていた。 我这样说着,环视了Haruka他们,不知为何Haruka他们的视线全都朝着我。 ……おや? ……咦? 「いや、筋力が上がるなら、ナオが使うべきじゃない? 最近、あたしにも負けてるよね? たぶん」 “不,肌肉力量提高的话,娜奥不是应该用吗?”?最近也输给我了吧?大概” 「うっ!」 “唔!” ズバッと本当のことを言うユキに、俺は言葉に詰まる。 面对直言不讳的小雪,我陷入了无法言喻的境地。 そうなのだ。 是的。 同じ様な訓練をして、レベルも同じぐらいにもかかわらず、最近の俺の筋力は、下から2番目。ハルカ以外には負けている気配が濃厚。 虽然做了同样的训练,水平也差不多,但是最近我的肌肉力量是倒数第二。除了Haruka以外,其他地方都有输的迹象。 ユキたちと模擬戦をすると、押し負けてしまうことが……。 和雪他们进行模拟战的话,会被打败……。 最初の頃には、少なくともナツキやユキとは、ほぼ差が無かったはずなのに。 最初的时候,至少和枣和雪几乎没有差别。 これが種族特性というヤツだろうか? 这就是种族特性吗? 魔力面では勝ててるから、おかしくは無いんだろうが……。 因为在魔力方面能取胜,所以不奇怪吧……。 「確かにナオ、非力にはなったよな。前はオレと変わらなかったのに」 “确实,娜奥变得很无力了。以前明明和我没变” 前というのは日本に居た頃の話だろう。 以前是在日本的时候吧。 今となっては、トーヤとは比較する気にもならない。見た目はそんなマッチョでもないのに、馬鹿力になってるから、コイツ。 到了现在,连和火炬相比的心情都没有了。看起来并不是那样的肌肉男,却变成了笨蛋力量,这家伙。 魔力で身体強化をしてない状態でも、『何でそんなに力があるんだ?』って感じなのだが、パーティー内では非力で細めの俺ですら、日本に居たときの俺とは比べものにならないのだから、考えるだけ無駄だろう。 即使在没有用魔力强化身体的状态下,“为什么会有那么大的力量呢?”虽然是这样的感觉,但是在派对上,即使是无能而纤细的我,也无法和在日本时的我相比,只是想想也是没用的吧。 「だが、筋力が高いトーヤを強化するって方法もあるだろ?」 “但是,也有强化肌肉力量高的火炬的方法吧?” 「いや、オレの場合、普通に上がるから」 “不,我的话,会正常上去的。” 「ハルカは――」 “Haruka是——” 「さすがに、ナオよりも力があるって言うのはちょっと……」 “果然,说比娜奥更有力量有点……” 視線を向けた俺に、ハルカは苦笑しながら首を振った。 面对目光相对的我,Haruka苦笑着摇了摇头。 ――まぁ、さすがに一番非力というのは俺の精神的ダメージがちょっと大きい。 ——嘛,果然最无力的是我的精神上的打击有点大。 一応、男としては。 姑且,作为男人。 下手すると、近いうちにメアリやミーティアに抜かれてしまう恐れもあるわけで。 弄不好的话,很快就会被玛丽和米蒂亚超过。 いや、『下手をすると』どころでは無く、順調に成長していけば確実に、だよなぁ。 不,不要说“做得不好”,只要顺利成长就确实是这样。 ミーティアなんてまだ幼女なワケで……種族の違いがあるとはいえ、それに負けるとさすがにキツい。 米蒂亚之类的还只是个幼女……虽说种族不同,但输给她确实很痛苦。 小学生に腕相撲で負ける高校生……いや、そろそろ年齢的には大学生か。 高中生在腕力相扑上输给小学生……不,差不多到了年龄上是大学生了吧。 ――うわっ、本気で【筋力増強】スキルのレベルアップを図るべきかも知れない。 ——哇,也许真的应该努力提高【增强肌肉力量】的技能。 だが、それにしても、元の筋力が多ければ有利なわけで。 但是,即便如此,如果原本的肌肉力量多的话就很有利了。 「それじゃ、使っても良いか?」 “那么,可以用吗?” 「ええ」 “是的。” みんなが頷くのを確認し、俺は恩恵ギフトの宝珠を手に取る。 我确认了大家的点头,拿到了作为礼物的宝珠。 確か、魔力を込めるんだったよな? 确实,注入了魔力吧? ――これって、魔力の扱いに慣れていない人は使えるのだろうか? ——这个,不习惯使用魔力的人能使用吗? そんな疑問を抱えつつ、両手で持った恩恵の宝珠に魔力を注ぐ。 抱着这样的疑问,将魔力注入双手所拥有的恩惠宝珠中。 『力が上昇しました』 “力量上升了” 「おっ! 使えた、らしい……?」 “哦!好像用过了……?” そんな声が聞こえたと同時、俺の手の中にあった宝珠がふんわりと仄ほのかな光を放って消える。 在听到这样的声音的同时,我手中的宝珠轻轻地发出微弱的光芒消失了。 「みたいね。何も残らないのが……判りやすくて良いのかしら? 詐欺も防げるし」 “好像呢。什么都不剩是……很容易理解可以吗?也可以防止欺诈” 「空の宝珠が存在しないのは、確かに良いのかもしれませんね」 “天上的宝珠不存在,确实很好。” よく似た宝珠を作るという方法はあるだろうが、それにもコストは掛かるだろうし、お手軽に騙すことはできないだろう。 虽然有种制作相似的宝珠的方法,但是成本也会高,不能轻易地欺骗吧。 ちなみに、後で知ったのだが、神殿が発行する鑑定証は宝珠が使用されると一緒に消えるという、不思議機能が付いているので、それを使っての詐欺はできないらしい。 顺便说一下,后来才知道,神殿发行的鉴定证上有一个神奇的功能,就是使用了宝珠就一起消失,所以不能使用它来进行欺诈。 「それで、何か違いはあるか?」 “那么,有什么区别吗?” 「いや、さっぱり解らん。ただ、声は聞こえた」 “不,完全不明白。只是,听到了声音” 「声? 誰の?」 “声音?谁的?” 普通なら、『声が聞こえる』とかヤバいヤツだが、この世界ならあり得る現象である。 一般来说,“能听到声音”或者“糟糕的家伙”是在这个世界上可能存在的现象。 トーヤも特に不思議そうな表情を浮かべることも無く、普通に聞き返してきた。 托亚也没有什么特别不可思议的表情,只是普通地反问了一遍。 「少なくとも、アドヴァストリス様じゃなかったな」 “至少,你不是爱德韦斯特里斯大人吧。” 経験値確認の度たびに聞いているので、さすがに聞き間違えたりはしない。 每次确认经验值都会问,所以不会听错。 アドヴァストリス様は少年のような声なのだが、今回は少し女性的に感じる声だった。 虽然艾德瓦斯特里斯大人的声音像少年一样,但这次的声音有点女性化。 「声が聞こえる、ね。やっぱりこれって、神様が作っているのかしら?」 “能听到声音,对吧。果然这个是神做的吗?” 「そうじゃないか? 宝箱から出てくる他の物ならともかく、これは錬金術では作れないだろ?」 “不是吗?先不说从宝箱里出来的其他东西,这个用炼金术是做不出来的吧?” 「作れたら正にチートになるわよ」 “做出来的话确实会成为作弊哦。” 「錬金術師の最強伝説が始まっちゃうね」 “炼金术师的最强传说开始了呢。” ユキがちょっと困ったような、それでいて少し残念そうな表情で首を振りつつ、そんな事を言う。 雪好像有点为难,但还是带着有些遗憾的表情摇头,说了那样的话。 作れたなら凄く便利なのは間違いないが、そんな事を許すほどこの世界は甘くないだろう。 如果能做出来的话一定很方便,但是这个世界并不是那么容易就能原谅的。 「神様じゃない可能性もありますが……神様であって欲しいですね」 “虽然也有可能不是神……但是我希望你是神啊。” 「いるのかどうかは知らないが、悪魔とか? そんなん使ったら、破滅が待ってんじゃね?」 “不知道有没有,恶魔什么的?那样使用的话,就会有毁灭在等着我们吧?” いや、俺、今使ったんですけど? 不,我刚用过? 神官が鑑定できる物だし、普通に使われているみたいだから、大丈夫だとは思うが。 因为是神官可以鉴定的东西,而且好像是普通的使用,所以应该没问题。 「キリスト教的悪魔なら大丈夫じゃないですか? キリスト教が悪魔と言っているだけで、基本的に元々は神様ですし」 “基督教的恶魔不要紧吗?基督教只是恶魔,基本上原本是神” 神様でもローカライズしてしまう日本とはそのへん、違うよなぁ。 和就算是神也本地化的日本不一样啊。 日本の七福神なんて、実在の人物から破壊神までバリエーション豊かだし。 日本的七福神,从实际存在的人物到破坏神都有丰富的变化。 懐が深いというか、節操が無いというか。俺としては、それで無駄な争いが無くなるなら、ありだと思うが。宗教戦争を見ていると。 与其说是心胸宽广,不如说是没有节操。对于我来说,如果那样就没有徒劳的争斗的话,我觉得是有的。看宗教战争的话。 「まぁ、そうだな。もし日本もキリスト教に征服されてたら、天照様も悪魔になってたのかねぇ」 “嘛,是啊。如果日本也被基督教征服了,天照大人也会变成恶魔吧” 「どうでしょうか? 日本の場合、天皇との関係もありますから……無いとは言いきれないですが」 “怎么样?在日本,也有和天皇的关系……不能说没有” 「この世界が宗教的に厳しくないのは、私たちにもありがたいわよね。普通に信仰されているアドヴァストリス様が、『邪神』とか名乗っちゃうぐらいに緩いみたいだし?」 “这个世界在宗教上不严格,我们也很感激呢。一般被信仰的爱德瓦斯特里斯大人,好像自称是“邪神”一样松弛?” 「逆に、直接的な天罰があるわけだが……ま、俺たちには関係ないだろ。今後とも、ほどよく品行方正に生きていこう」 “反过来,应该有直接的天罚……嘛,这和我们没关系吧。今后也要适度地品行端正地生活下去” 「「「さんせーい」」」 “三世” ちなみに恩恵ギフトの宝珠の効果だが、後ほど模擬戦を行うことで、劇的とは言えないまでも、効果があったことは確認できた。 顺便说一下,虽然是恩惠礼物的宝珠的效果,但是之后进行了模拟战,虽然不能说是戏剧性的,但确实有效果。 ユキに力負けしない程度なので、ちょっと微妙な気はするが、多少は面目を施すことができたような気がしないでもない。 因为是不输给雪的程度,所以稍微有点微妙的感觉,但也不是不觉得多少有点颜面。 まぁ、所詮、微々たる物でしか無いのだが。 嘛,反正,只是微不足道的东西。