307 落下 (1) 307掉落(1) 落下するにつれて濃くなっていく水煙。 随着落下而变浓的水烟。 視界は急激に悪化していた。 视野急剧恶化。 異常に深い谷。 异常深谷。 それが良かったのか、悪かったのか。 那个好还是坏。 だが、それだけの高さがあったおかげで、俺たちは地面に激突する前に、体勢を整えることができていた。 但是,正因为有了这么高,我们才能在与地面激烈碰撞之前调整好姿势。 ナツキが俺の首に手を回し、俺もナツキの腰を引き寄せて支える。 枣把手放在我的脖子上,我也拉着枣的腰支撑着。 「ナオくん! 転移は!?」 “娜奥君!转变是一种腐蚀 「無理!」 “不行!” 色々と便利な転移魔法ではあるが、この魔法、現在地と転移先を把握して発動する必要がある。 虽然是各种各样方便的转移魔法,但是有必要掌握这个魔法,现在所在地和转移目的地来发动。 だが今の俺たちは、秒以下で位置が変化している状態。 但是现在的我们,是在秒以下位置发生变化的状态。 つまり、魔法の準備から発動までの間に現在地が変化してしまい、確定できない状態。 也就是说,从魔法的准备到发动之间现在所在地发生了变化,无法确定的状态。 馬車でゴトゴト移動してるぐらいなら、何とかなるだろうが、この速度ではとても無理なのだ。 如果骑着马车咕嘟咕嘟地移动的话,总会有办法的,但是以这个速度是不行的。 だからといって、俺も考え無しに飛び出したわけではない。 虽说如此,我也不是没有考虑就跑出去了。 「『空中歩行ウォーク・オン・エア』!」 “《空中行走》!” やってて良かった、魔法の練習。 真是太好了,魔法的练习。 二一層の状況を知って以降、俺はひたすらこの魔法の練習を重ねていた。 知道了进一步的情况之后,我一个劲儿地反复练习这个魔法。 風魔法の、それ以下のレベルの魔法をすべてすっ飛ばして。 将风魔法的、以下等级的魔法全部踢飞。 その結果、無事に使えるようになった――かと言えば、そうじゃないんだよな、うん。 结果,能顺利使用了——这么说来,不是那样的吧,嗯。 世の中そんなに甘くはない。 世界上没有那么甜。 けれど、努力もまた無駄ではない。 但是,努力也不是白费。 足下にグググッと抵抗が生まれ、僅かに落下速度が低下。 脚下产生了一股阻力,下落速度稍有下降。 その直後、その抵抗がフッと失われ、また落下が始まる。 在那之后,电阻突然失去,又开始下落。 「ナツキ、下に『光ライト』を!」 “夏树,下面是‘光之光’!” 「はい!」 “是的!” 応えると同時、ナツキが一定間隔で三つの『光』を、下方に向けて飛ばした。 响应的同时,枣以一定间隔向下方飞出了三道“光”。 「ナイス!」 “好棒!” 濃霧で底は見えないが、光は確認できる。 由于浓雾看不见底部,但可以确认光线。 『光』の魔法は、術者から一定の距離を保って移動させる事ができるため、あの光が消える、もしくは動かなくなれば、そこが地面。 “光”的魔法,因为可以使术者保持一定距离移动,所以如果那光消失或者不动的话,那就是地面。 一〇メートルほどの間隔で光が浮いているため、地面から三〇メートルほどになればそれが判るだろう。 因为光以10米左右的间隔浮起,如果距地面30米左右就能明白那个吧。 「『空中歩行』、『空中歩行』、『空中歩行』!」 “‘空中行走’、‘空中行走’、‘空中行走’!” 不完全な魔法。 不完全的魔法。 効果は半端で、使用魔力は半端ない。 效果是零星的,使用魔力是零星的。 通常、人間が落下した場合、自由落下での加速には限界があり、比較的すぐに終端速度に到達する。 通常,人在下落的情况下,自由落下的加速是有界限的,比较快到达终点速度。 つまり、地面さえ見えているのなら、チマチマと速度を落とすのは非常に効率が悪いのだが、現状では、終端速度――およそ時速二〇〇キロ――から、無事に着地可能な速度にまで減速するための、必要距離が把握できない。 也就是说,如果连地面都能看到的话,那么降低地瓜和速度的话,效率非常低,但是现状是,从终端速度——约时速20公里——减速到可以安全着陆的速度,无法把握必要的距离。 だって、時速二〇〇キロって、一秒で五〇メートル以上落下するんだぜ? 可是,时速200公里,一秒钟就掉下来50米以上了? 一〇〇メートル上空で地面が見えたとしても、魔法を一回使えるかどうか、である。 即使在一百米上空看到地面,也不能使用一次魔法。 故に落下速度を緩め続けるしか、取れる選択肢が無いのだ。 因此,只有继续放缓落下速度,才能选择。 ――あぁ、こんな事なら、パラシュートでも用意しておくべきだった。 ——啊,这样的话,应该准备降落伞。 不完全な物であっても、多少は足しになっただろうに。 即使是不完整的东西,多少也会有所补充吧。 今更ながらに気付いても、後の祭り。 事到如今才注意到,这也是后来的祭典。 「『空中歩行』……『空中歩行』」 “‘空中行走’……‘空中行走’” うむ。ちょっとヤバい。 嗯。有点糟糕。 今日は、これまでにも魔力を消費していただけに、残りが心許ない。 今天,正因为到现在为止也消费着魔力,剩下的不能放心。 「『精神回復リカバー・メンタル・ストレングス』。頑張ってください」 “《精神恢复》。请加油” 「おう。『空中歩行』」 “喔。‘空中行走” ナツキの魔法でちょっと気分が楽になる。 用枣树的魔法使心情变得轻松一些。 だが、さすがにそろそろ――見えたっ! 但是,就要——看见了! 「水面っ!? ナツキ!」 “水底脓包33!?大枣!” 「はい!」 “是的!” 考えてみれば当たり前。 想想看是当然的。 崖下が岸辺ではなく、川である可能性も当然にあった。 悬崖下不是岸边,自然也有河流的可能性。 不幸中の幸いなのは、明らかに深そうに見える川であることか。 不幸中所幸的是,看起来明显很深的河流吗。 逆に不幸なのは、かなり流れが激しそうなところ。 相反,不幸的是,水流非常激烈。 バシャン!! 失败的结局!! そんな川の湍流に、俺とナツキの身体は落下、深く沈み込む。 我和枣的身体落下,深深地沉入这条河的湍急之中。 こんな事なら、『水中呼吸ブレス・ウォーター』も練習しておくべきだったかもしれない。 如果是这样的话,也许应该预先练习一下“水中呼吸呼吸呼吸呼吸呼吸呼吸水”。 だが、『水中呼吸』の練習に時間を使っていたら、『空中歩行』で減速もできず、溺死以前に墜落死していたかもしれないわけで。 但是,如果在“水中呼吸”的练习中使用时间的话,在“空中步行”中也无法减速,可能在溺死之前就已经坠毁死亡了。 練習時間が無限に有るわけでもなし、それは無い物ねだりというヤツだろう。 练习时间并不是无限的,那是一种没有要求的东西吧。 着水直前に息を吸い込み、水中に深く潜る事になった俺たちだったが、それでも川底に足が付く事も無く、激しい流れに水中を流される。 我们在着水之前吸气,深深潜入水中,但即便如此也没有脚踏到河底,而是被激流冲走。 だが、ナツキの『光』があったのは幸運だった。 但是,有枣的“光”是幸运的。 俺はそれを頼りに、水面に向かって水を蹴る。 我凭借着这个,朝着水面踢水。 「ぷはっ! ナツキ、大丈夫か!?」 “噗哈哈!枣,没问题吗 「え、えぇ、何とか……」 “诶,呃,怎么了……” 抱き締め合った状態では身動きが取れず、かと言って離れれば、はぐれてしまい兼ねない流れの中、俺とナツキは指を絡めた状態で手を握り合う。 在相拥的状态下身体无法动弹,但如果离开的话,在可能会走散的河流中,我和夏树以缠绕着手指的状态互相握手。 「『光』を周囲に飛ばせるか?」 “让‘光’飞到周围吗?” 「はい、ちょっと待ってください」 “好的,请稍等。” 水面に頭だけ出した状態で流されつつ、俺はナツキの放った『光』を頼りに、周囲の状態を確認する。 在只把头伸出水面的状态下被冲走的同时,我依靠着枣放出的“光”,确认周围的状态。 ちなみに、もしもの時に溺れないようにするコツの一つとして、無駄に水上に手を出したりしない、という物がある。 顺便说一下,作为防止在万一的时候溺水的诀窍之一,有一种是不要浪费时间把手伸到水上。 人間の身体は水中にあれば浮力になるが、水上に出すと逆に荷重となる。 人的身体在水中的话会变成浮力,但是放到水上的话反而会变成负荷。 つまり、水上に腕を上げれば、腕一本分の浮力が減少する上に、それが逆に荷重となり、沈みやすくなる。 也就是说,如果将手臂向水上抬起的话,臂一只的浮力就会减少,反之则会成为负荷,容易下沉。 一番良いのは、頭――正確には顔の部分だけ水面に出して救助を待つ事なのだが、それは救助が望める状況、それも海の場合。 最好的是头部——正确地说,只有脸的部分露出水面等待救助,这是希望救助的情况,也是大海的情况。 今の俺たちのように川に流されている状況では、少々当てはまらない。 像现在的我们这样被河流冲走的情况,有点不合适。 先の状況が判っていれば、穏やかな流れになるまで流されるというのも一つの選択肢だが、何があるか判らない状況で、それはかなり怖い。 如果知道前面的情况,到平静的流动为止被冲走也是一个选择,不过,在不知道有什么的状况下,那个相当可怕。 この先に滝があるかもしれないという危険性、更に流れが激しくなって岩に叩きつけられるかもしれないという危険性、フライング・ガーのような魔物が川の中にいるかもしれないという危険性。 在这之前可能会有瀑布的危险性,还有水流变大可能会被岩石砸到的危险性,以及可能会有像飞行器一样的魔物存在于河里的危险性。 考え出すときりが無い。 一想起来就没完没了。 なので今俺にできるのは、頑張って川から這い上がる事である。 所以现在我能做的就是努力从河里爬上去。 どこか上がれそうな場所は無いかと周囲を見回すが――。 看看周围有没有可以上去的地方。 「砂地は……無いか」 “砂地……没有吗?” 俺たちが今流されている場所の川幅は二〇メートルは超えているだろう。 我们现在被冲走的地方的河面超过了20米吧。 その両岸は切り立った崖で、その下にあるのはゴツゴツとした岩場。 那两岸是陡峭的悬崖,下面是坚硬的岩石。 掴める場所も無い崖よりはマシでも、砂地に比べれば怪我をしそうでちょっと危ない。 比起没有抓得住的地方的悬崖要好一些,但是和沙漠相比,好像会受伤,有点危险。 「岩場があるだけマシと思いましょう。ナオくん、あちら側に」 “我觉得有岩石多好啊。娜奥君,在那边” 「ああ」 “啊啊” 上流を向いて左側。俺たちが落ちてきた方の崖へと泳いで近づき、何とか岩を掴む。 面向上游左侧。我们向坠落的那方的悬崖游来游去,走近,设法抓住岩石。 「ナツキ……!」 “海枣……!” 「はい!」 “是的!” ナツキを岩の上へと押し上げ、俺も彼女の手を借りてその上に。 把枣儿推到岩石上,我也借助她的手在上面。 一先ずは安全な場所に移れた事に対する安堵と、流れの速い川からの脱出に成功した事に、「ふぅ……」と息を吐く。 首先,对于转移到安全场所的安心感和成功逃出水流湍急的河流这件事,他呼出了一口气“呼……”。 そんな俺にシンクロするように、ナツキもまた息をつき、俺たちは顔を見合わせて軽く笑う。 就像和那样的我同步一样,夏树也呼吸了一下,我们相视而笑。 「結構、流されたか……?」 “结构,被冲走了吗……?” 「私も結構必死だったので、良く判りませんが、流れは速かったですね」 “我也相当拼命,所以不太清楚,但是流程很快。” 上を見上げても、見えるのは白い霧に閉ざされた空。 抬头看上面,能看到的是被白雾封闭的天空。 俺たちがどれぐらい落下したかはもちろん、崖の高さすら判らない。 不用说我们掉了多少,就连悬崖的高度也不知道。 また、上流を見ても滝すら見えず、ただ轟々という音が聞こえるのみ。 另外,即使看到上流也看不到瀑布,只能听到轰隆轰隆的声音。 「とりあえず、連絡しておくか」 “总之先联系一下吧。” 「はい。二回で良いですか?」 “是的。两次可以吗?” そう言いながらナツキが取りだしたのは笛。 这样说着,椰子拿出了笛子。 笛と言っても、呼子とか、ホイッスルとか言うようなタイプの笛で、楽器としての笛ではない。 虽说是笛子,但像哨子、哨子之类的类型的笛子,不是作为乐器的笛子。 この笛は俺たちが各自持っている緊急用の笛で、所謂いわゆる緊急持ち出し袋とかに入っている笛と同じ用途で用意した物である。 这个笛子是我们各自拿着的紧急用的笛子,和所谓的紧急带出袋子里装着的笛子是一样的用途。 ちなみに二回鳴らすのは、無事を知らせる合図。 顺便说一下,敲两次是通知平安的信号。 他にも、光や鏡を使った連絡方法も決めているのだが、現状では役に立たない方法である。 除此之外,虽然也决定了使用光和镜子的联系方法,但这是在现状中不起作用的方法。 まだ完全に安全になったわけでは無いが、俺たちの生死が定かではない状況では、ハルカたちが無理しかねない。 虽然还没有完全安全,但是在我们生死不明的情况下,Haruka等人可能会很勉强。 「うん、それが妥当だろうな」 “嗯,那应该是妥当的吧。” 「それでは、吹きます」 “那我就吹了。” ナツキが大きく息を吸い込み笛に口を当てると、トミーに頼んで作ってもらった特注の笛が、甲高い音を響かせる。 海枣大口吸气,吹到笛子上,托米点的特制笛子发出尖锐的声音。 滝の轟音、その重低音を切り裂くように、谷に響く高い音が二回。 瀑布的轰鸣声,像是切开沉重的低音一样,在山谷中回响着两次很高的声音。 そしてしばらく耳を澄ませていると、遠くから二度、同じような音が響いてきた。 然后听了一会儿,远处传来了两次同样的声音。 それを聞き、俺とナツキは顔を見合わせて表情を緩め、大きく息を吐いた。 听了这话,我和枣面面相觑,放缓了表情,大吐了一口气。 「向こうも、無事みたいだな」 “对方好像也没事啊。” 「ですね。崩れた時、上にいたトーヤくんが心配でしたが……」 “是啊。崩溃的时候,上面的TOYA君很担心……” 「なんとか落下は回避していたぞ? 地面に剣を突き立てて」 “总算是避免了坠落啊?把剑插在地上” ナツキが下りたのは最後から二番目。 枣下来是倒数第二。 上に残っていたのはトーヤのみだったのだが、岩が崩れた瞬間、一瞬身体が宙に浮いたように見えたものの、地面に突き立てた剣に掴まってぶら下がっていた。 虽然上面只剩下火炬,但是在岩石崩塌的瞬间,身体仿佛浮在空中,却被插在地上的剑抓住,耷拉着。 やや危なそうではあったが、あの状況での素早い判断は、素直に感心する。 虽然看起来有点危险,但在那种情况下迅速的判断,还是让人佩服。 「しかし、転移で戻るにしても、魔力の回復を待つ必要があるわけだが……ここは狭いな」 “但是,就算转移回来,也需要等待魔力的恢复……这里真狭窄啊。” 「はい、ちょっと落ち着きませんね」 “是的,有点心神不定呢。” 俺たちが這い上がった岩は畳一畳にも満たない広さな上に、四角いブロックというわけでもないので、実質的に座れる場所は、少し斜めになった半畳ほどのスペース。 我们爬上去的岩石不仅没有一块榻榻米大,而且也没有四方形的块,所以实质上可以坐的地方是稍微倾斜的半块榻榻米大的空间。 そこに俺たち二人が身を寄せ合うようにして座っているわけで、ナツキの言うとおり、かなり落ち着かない。 在那里我们两个人相依为命地坐着,就像枣树说的那样,相当不安。 更に俺たちは、川に落ちてずぶ濡れ、周囲は霧に包まれ、気温もやや肌寒いほど。 而且我们掉进河里湿透了,周围被雾包围着,气温也有点冷。 この状態で魔力を回復しろと言われても、無理がある。 即使说要在这种状态下恢复魔力,也是不可能的。 「まずは服を乾かしましょう。私はともかく、ナオくんの方は風邪をひくかもしれませんし」 “首先把衣服吹干吧。我姑且不论,娜奥君可能会感冒” 「【頑強】も過信はできないよなぁ」 “【顽固】也不能过分相信啊。” 高レベルの【頑強】に【病気耐性】まで持つナツキに対し、俺にあるのは【頑強】のみ。 对于拥有高水平的“顽强”和“抗病性”的枣,我只有“顽强”。 幸いな事にこの一年間、俺たちの中に病気になった奴はいないが、それは俺たちが、あまり無理をしないようにしていた事も影響しているはず。 幸运的是,这一年来,我们之中没有生过病的人,这也影响到了我们不太勉强自己的事情。 どんな状況でも病気にならないほど、【頑強】が強力なスキルとも思えない。 我不认为“顽强”是一种在任何情况下都不会生病的强大技能。 「それじゃ、ナツキ、頼む」 「那么,就点酸枣吧」 「はい。『浄化ピュリフィケイト』」 “是的。”净化Pricato” ナツキの魔法で、下着までぐちょぐちょだった状態が解消され、一気にすっきり。 使用夏树的魔法,消除了连内衣都黏糊糊的状态,一口气变得清爽起来。 まぁ、その状態も僅かな時間で、上に着ている服に関しては、すぐに霧によってジメッとしてしまうのだが。 嘛,这种状态也只是一点点的时间,关于上面穿的衣服,马上就会因为雾而潮湿。 「サンキュ。ナツキがいてくれて、助かった」 “水星。有了枣,得救了” 「いえいえ。ナオくんだって『乾燥ドライ』で乾かす事もできるでしょう?」 “不不不不。娜奥君也可以用“干燥干燥干燥”来晾干吧?” 「できるが、あれは服を脱がないと、厳しいからなぁ」 “可以,但那是因为不脱衣服的话会很严格。” ハルカが作った水魔法の『乾燥』。 Haruka制作的水魔法的“干燥”。 これを使えば濡れた服を乾かす事はできるのだが、着ている状態で使うには少々危険な魔法なのだ。 使用这个可以弄干湿的衣服,但是在穿着的状态下使用的话是有点危险的魔法。 肌が乾燥する、程度なら笑い話で済むのだが、失敗するとちょっとシャレにならない。 皮肤干燥,如果只是个笑话就可以解决了,但是失败的话就有点干燥了。 まぁ、無生物と生物。 嘛,无生物和生物。 比べれば後者の方が圧倒的に魔法が効きづらいため、よほど変な失敗をしない限り、致命的な事にはならないのだが。 相比之下,后者的魔法压倒性地难以发挥作用,所以只要不经历相当奇怪的失败,就不会成为致命的事情。 かといって、ナツキの前でストリップを披露するのは避けたいし、そもそもこんな狭い場所で素っ裸になるのは、いろんな意味で危険すぎる。 话虽如此,我还是想避免在枣面前表演条形,原本在这么狭小的地方赤身裸体,在各种意义上来说都太危险了。 俺たち、鎖帷子なんかも着ているのだから、もし手を滑らせて川に落としたりなんかしたら……イメージ的には、高級車がどんぶらこっこと流れていくようなもの。 我们还穿着锁帷子什么的,如果手一滑掉到河里的话……印象中高级车好像在缓缓地流动着。 お財布的に致命傷な上に、確実にハルカに怒られる事だろう。 不仅是钱包上的致命伤,而且确实会被Haruka骂的吧。