217 牛乳を効率よく (3) 217高效牛奶(3) 前回のあらすじ ---------------------------------- 上一次的梗概 自動搾乳器と容器が完成。 自动挤奶器和容器完成。 アイスクリームも出来るが、黒糖を使ったため、ナツキたちはやや不満。 冰淇淋也可以做,但是因为使用了黑糖,所以枣们有点不满。 乳搾りの準備を終えた俺たちは、再び15層を訪れていた。 我们做好了挤牛奶的准备,再次来到了15层。 自動搾乳器に容器、それにストライク・オックスをマーキングするための白い塗料。 在自动挤奶器上标记容器和强袭性牛克斯的白色涂料。 それを持って最初に狙ったのは、前回搾乳したストライク・オックスである。 拿着这个最先瞄准的是上次挤牛奶的好球·奥克斯。 目的はどれくらいで乳が回復するのか調べること。 目的是调查乳在多久后会恢复。 数日ほどで同じだけの量が得られるのなら、これはかなり有力な牧場と言える。 如果能在几天内获得同样数量的话,这可以说是相当有力的牧场。 ――牧童に並外れた膂力か、高位の冒険者並みの戦闘力が必要となるけどな。 ——也许是牧童非凡的臂力吧,需要和高位的冒险者一样的战斗力。 「ストライク・オックス自体は……復活していないみたいだな」 “好球·奥克斯本身……好像还没复活呢。” 「うん。確かに見当たらないね」 “嗯。确实找不到啊」 階段を降りてすぐの場所。 下了楼梯就到了。 前回はこの周辺に徘徊しているストライク・オックスがいたのだが、今のところ索敵に引っかかる対象はいない。 上次有在这附近徘徊的好球·牛克斯,但现在没有落敌的对象。 そこから、前回搾乳を行ったストライク・オックスがいたエリアに移動すると……うん、いるな。 从那里,移动到上次进行了挤奶的好球·牛克斯在的区域的话……嗯,在。 本当に前回と同じ個体かどうかは不明だが、場所自体はマップで確認しているので、間違いはない。 虽然不知道是不是真的和上次一样的个体,但是场所本身是通过地图确认的,所以没有错误。 「取りあえず捕まえてみましょ。トーヤ、よろしくね」 “总之先抓住看看吧。托亚,请多关照” 「任せろ!」 “交给我吧!” 幸いなことに、ストライク・オックスに学習能力は存在しないらしい。 幸运的是,好球·奥克斯似乎没有学习能力。 少し前に出たトーヤに馬鹿正直に突進、サラリと避けられ、振り返ったところを角を掴まれて押さえ込まれる。 稍微往前走的TOYA非常正直地突进,爽快地避开了,回头的时候被抓住了角而被按住。 すぐさま俺とユキの『土壁アース・ウォール』が発動し、シュパッと縄が掛けられて身動きが封じられた。 马上我和雪的《土墙接地墙》发动了,用绳子绑住了身体。 あえて違いを挙げるなら、土壁の高さが1メートルに半減したところか。 如果硬要举出不同的例子的话,大概就是土墙的高度减少了一半到1米吧。 これ、俺とユキで一緒に練習して、同じ高さに合わせられるよう努力したのだ。搾乳の手間などを考えると、やっぱり2メートルは高すぎるから。 这是我和小雪一起练习,为了能达到同样的高度而努力的。考虑到挤牛奶的工夫,果然2米太高了。 「捕まえやすくて良いけど、ちょっと馬鹿だよね、ストライク・オックス。……ま、楽だから良いけど。早速、あたしの作った搾乳器の出番だよ」 “虽然很容易抓住,但是有点傻呢,好球・奥克斯。……嘛,因为很轻松所以很好。马上轮到我做的挤奶器出场了” 少し嬉しそうにユキが搾乳器を取り出し、ストライク・オックスに取り付けてスイッチを入れると、小さな動作音を響かせて、瓶の中へ牛乳が溜まり始める。 小优看起来有点高兴地拿出了压榨的奶器,装到好球・牛克斯上打开开关后,小动作声响起,牛奶开始堆积到瓶子里。 その速度はなかなかに速く、30秒ほどで1本目は一杯になり、2本目、3本目――最終的に搾れたミルクの総量は、2.8本ほどだった。 那个速度相当快,30秒左右第一瓶就满了,第二瓶、第三瓶——最后被挤的牛奶的总量大约是2.8瓶。 つまり、およそ7リットルで、前回搾った量とほぼ同じ。 也就是说,大约7升,和上次榨的量几乎相同。 このストライク・オックスが前回の物と同じ個体であれば、数日もあれば蓄えられた乳の量は完全回復するという事になる。 如果这个好球·牛克斯和上次的一样是个体的话,如果有几天的话,积蓄的奶的量就会完全恢复。 「おぉ、回復、早いな?」 “哇,恢复得好快啊?” 驚き半分、嬉しさ半分で笑みを浮かべるトーヤに、ナツキは首を振った。 夏树摇了摇头,对着半开玩笑半开玩笑的TOYA。 「いえ、乳牛と考えれば普通ですよ? 野生の牛がどうなのかは知りませんが、乳牛は毎日搾らないとダメですから、むしろストライク・オックスは大丈夫なのか、と考えてしまうぐらいですね。子牛の姿はありませんし」 “不,从乳牛的角度考虑是很普通的?我不知道野生的牛怎么样,但是奶牛每天不挤是不行的,所以我甚至会想,好球·牛克斯没问题吗。没有小牛的身影” 当たり前だが、動物が乳を出すのは子供を育てるため。 当然,动物喂奶是为了养育孩子。 乳牛だっていつも乳を出しているわけではなく、子供を産んで乳離れをする時までの期間に限って牛乳が搾れるに過ぎない。 奶牛也不是总是出奶,只是在生孩子离乳前的期间挤牛奶而已。 つまり子供がいなければ乳は出ないし、逆に乳が出るのにそれを飲む子供がいなければ、病気になる可能性もあるので、乳搾りは欠かせなかったりする。 也就是说,如果没有孩子的话就不能生奶,相反如果没有孩子喝牛奶的话,就有可能生病,所以挤牛奶是不可缺少的。 だが、この周辺にストライク・オックスの子供はいないし、当然ながら乳を搾って世話をするような酪農家もいない。 但是,这附近没有好球·牛克斯的孩子,当然也没有挤牛奶来照顾的奶农。 「……やはり魔物か」 “……果然是魔物吗?” 「ダンジョンだから、と言う可能性もありますけどね」 “也有可能是因为是地下城。” 「生態系、ガン無視だもんな」 “生态系,完全无视癌症。” 「だよな」 “是啊。” トーヤの言うとおり、ダンジョン内での魔物に生態を云々するのは無意味とも言える。 正如Toya所说,在地牢里对魔物说三道四的生态可以说是毫无意义的。 生物が生存するための大前提としての、食料や水すら必要としていないのだから。 因为作为生物生存的大前提,连食物和水都不需要。 「さて、後はマーキングしてから解放だね~」 “那么,之后标记一下就解放了吧~” 持ってきた白い塗料を取り出し、ユキが楽しそうにストライク・オックスの毛を牛柄――ホルスタインっぽい柄に染める。 取出拿来的白色涂料,由基看起来很开心地将好球·牛克斯的毛染成牛的图案——很有福尔摩斯风格的图案。 と言っても、適当に塗っているのでホルスタインには見えないのだが、これなら遠くからでも十分に判別ができる。 话虽如此,因为涂得很适当,所以看不出是什么样子,但是这样的话,即使从很远的地方也能很好的判别出来。 「ペタペタ、と。それじゃ、撤収~」 “彼得。那就撤了~ 土壁の上でジタバタしているストライク・オックスを放置して、次のエリアへ向かう。 放置在土墙上叽叽喳喳的好球·牛克斯,前往下一个区域。 それからは、ストライク・オックスを見つけては性別判断、駆除したり、搾乳&マーキングしたり。 然后,发现好球、牛克斯就进行性别判断、驱除、挤牛奶和标记。 結構な時間を掛けて15層をしらみつぶしに歩き、最終的に俺たちがすべてのエリアを回り終えたのは3日後のことだった。 花了相当长的时间在15层的路上扫兴,3天后我们终于在所有的区域都转完了。 「結局何頭いたのかな? 100頭以上は間違いないけど」 “到底有几头呢?不过100头以上是没错的” 「面倒だから数えてねぇよ。けど、悪くは無いよな、稼ぎとしては」 “太麻烦了,没数。但是,也不坏啊,作为一个赚钱的人” 牛乳だけでも、売れば金貨100枚ほどにはなるだろう。 光牛奶畅销的话,就有100枚左右的金币吧。 それに加えて駆除対象となった雄のストライク・オックスの肉や魔石などの素材、14層までのように森から得られる果物も馬鹿にならない。 而且,作为驱除对象的雄性强袭·牛克斯的肉和魔石等的素材,像14层一样从森林里得到的水果也不可小看。 ちなみに、15層の果物はウメとモモだった。 顺便说一下,15层的水果是梅花和桃子。 ウメはあまり人気が無い――と言うより、普通に食べるには酸っぱすぎて、一部地域以外では売れないようだが、逆にモモはその運搬の困難さから、かなり高く売れる。 与其说梅不怎么受欢迎,不如说普通的吃太酸了,一部分地区以外的地方都卖不出去,相反桃子因为搬运困难,卖得很高。 但し、それもある一定量まで。 但是,那个也要达到一定量。 運搬が難しいという事は、他所の町に売りに行くことが難しいという事なので、持ち込んだ地域の消費量を上回る供給を行っても買い取ってもらえない。 搬运困难的话,因为很难去其他地方的城镇卖,所以即使进行超过所带地区消费量的供给也不能得到购买。 ただ、幸いと言うべきか、ラファン周辺では果物の供給が不足しているので、俺たちが持ち込む量ぐらいは問題ないだろうが、どちらにしても、この階層で得られる果物は、少し扱いが難しい物ではあった。 不过,应该说幸运的是,拉斐尔周围水果供应不足,所以我们带的量应该没问题,但是不管怎么说,在这个阶层能得到的水果,是有点难处理的。 「でも、よく考えたら初めてだよね、採れるのに採らなかったのって」 “但是,仔细想想还是第一次呢,说是能采却没取。” ウメは食べ頃の範囲が広く、まだ緑で固い物から、黄色くて柔らかくなった物まで、いずれも梅干しの材料になるのだが、今回採取したのは、精々バケツ3つ分程度。 梅的食用时间范围很广,从绿色坚硬的到黄色柔软的,都是梅干的材料,这次采集的是精炼的3个水桶左右。 その気になれば、まだまだ多く採れる実があったのだが、ユキの言うとおり、今回は残したままになっている。 如果在意的话,虽然还有很多可以采到的果实,但是正如雪说的那样,这次就剩下了。 なぜなら―― 为什么呢—— 「さすがにウメは、自家消費にも限界があるしなぁ」 “果然梅在自家消费上也有界限啊。” 「梅干しは食べ過ぎたら身体に悪いし、梅酒も飲まないからね、私たちは」 “梅干吃多了对身体不好,也不喝梅酒,我们呢。” 他の果物なら好きなだけ食べれば良いし、処理に困るようなら売っても良い。 如果是其他水果的话,想吃多少就吃多少,如果处理不好的话可以卖。 だがウメの場合、このあたりでは消費されない上に、俺たちだってそのまま食べることはできず、基本的には梅干しにするぐらいしか方法が無い。 但是,梅的话,不仅在这一带没有被消费,而且我们也不能直接吃,基本上只能做成梅干。 梅干しなんて食べても一食に1個程度。 吃梅干一顿也就一个左右。 俺なんかだと、毎食……いや、毎日食べる物でもないし、消費量も限られている。 我这种人,每顿饭……不,不是每天吃的东西,消费量也有限。 「砂糖漬けにしてジュースも作るつもりですが、さすがに何十キロもは使いませんからね。残念ながら」 “虽然打算用砂糖腌制果汁,但毕竟不使用几十公斤。很遗憾” そんなわけで、このエリアに入ってから初めて、採り頃の果実がなっているのに無視するという、微妙に悔しさを感じてしまう行為をするハメになったのだ。 因此,进入这个区域后,才第一次做出了无视刚摘下的果实,微妙地感到后悔的行为。 何となく損しているような気がしてしまうのは、仕方ないよな? 总觉得好像吃亏了,没办法吧? 「残念と言えば、ストライク・オックスの肉は少し期待外れだったよな」 “要说遗憾的话,好球·牛克斯的肉稍微有点期待落空了。” 前回家に戻ったとき、ストライク・オックスの肉も味見してみたのだが、ミルクの上質さに比べると、その肉はごく普通。 上次回家的时候,我尝了一下全熟的牛克斯肉,和牛奶的优质相比,那肉很普通。 別に不味くは無いのだが、あまり軟らかい肉ではなく、グラム数百円ぐらいの輸入牛肉と言った感じ。 虽然没什么不好吃的,但不是很软的肉,而是几百日元一克左右的进口牛肉。 部位によってはステーキにしても美味しいだろうが、全体の印象としては、普段使いのお肉、だろうか。 根据部位的不同,牛排也很好吃,但是整体的印象是平时使用的肉吧。 「え、そうか? 美味かったじゃん?」 「啊,是吗?不是很好吃吗?” 「トーヤはガッツリとしたお肉が好きだもんね。あたしも赤身肉としてはそれなりに美味しいと思ったかな? 熟成させたら美味しいかも。やり方は解らないけど」 “Toya很喜欢硬邦邦的肉呢。我也觉得作为瘦肉应该很好吃吧?成熟了的话可能会很好吃。虽然不知道怎么做” 「むしろ、霜降り肉よりは使い勝手が良いわよね。毎日脂っこいのを食べるのはきついから」 “倒不如说,比起雪花肉,使用起来更方便。每天吃油腻的东西很难受” 「はい。ビーフ・ジャーキーなどにするのにも向いてる肉ですよね」 “是的。适合做牛肉干等的肉” 俺以外には案外好評らしい。 除了我以外,意外的很受好评。 いや、俺も別に悪いというわけじゃないんだが。単に期待してたのとは違ったと言うだけで―― 不,我也没什么不好的。只是说与单纯期待的不同—— 「って、ビーフ・ジャーキー!? 作れる? 作れるのか?」 “我想,牛肉干口感好吗?”!?能做吗?能做吗?” 「え、えぇ。作ることはできますが、上手く味付けできるかどうかは……日本で売っているような物を想像しているのであれば、試行錯誤は必要だと思います。どうしたんですか?」 「啊,呃。虽然可以做,但是能否很好地调味……如果想象一下在日本卖的东西的话,我觉得试行错误是必要的。怎么了?” 「いや、ビーフ・ジャーキー好きなんだが、なかなか食えないだろ、あれって。高いから」 “不,我喜欢牛肉干,可是怎么也吃不下,那个。因为很贵” ナツキはこのあたりで食肉保存用に作られている干し肉をイメージしてビーフ・ジャーキーと言ったのだろうが、干し肉とビーフ・ジャーキーは似て非なる物。 海枣是以这一带用来保存食肉的干肉为印象的牛肉干,不过,干肉和牛肉干是相似而非的东西。 以前自分たちで作ったタスク・ボアーを原料とした干し肉は別としても、このあたりで購入できる干し肉は基本的に塩辛くて固いだけ。 先不说以前自己做的以塔斯库·博尔为原料的干肉,在这附近可以买到的干肉基本上都是咸硬的。 そのままでは食べるのも辛いし、決して美味しいと言えるような物ではない。 就这样吃也很辣,绝对不是好吃的东西。 もちろん俺が食べたいのは、日本で売っているようなビーフ・ジャーキー。 当然我想吃的是在日本卖的牛肉干。 甘辛くてほどよい硬さの干し肉。 又甜又辣又硬的干肉。 ……干し肉? なんだよな? ……干肉?什么啊? こっちで買った干し肉を知っていると、本当に同じ干し肉なのか疑問なのだが。 知道在这里买的干肉的话,真的是同样的干肉吗。 「そうだったの? まぁ、確かに、お小遣いで買うにはちょっと高いわよね」 “是吗?嘛,确实,用零花钱买的话有点贵呢” 安くても100グラム千円ぐらいはするし、そのぐらいの量、高校生男子からすればすぐに無くなってしまう。 即使便宜也要100克1000日元左右,这样的量,在高中男生看来马上就没有了。 原料が牛肉で、それを乾燥させていると考えれば値段に納得もできるのだが、納得できる事と買える事は別問題。 考虑到原料是牛肉,使之干燥的话价格也能接受,不过,能接受和能买是另一个问题。 俺の小遣いでお菓子代わりに買うには、ちょっとハードルが高かった。 用我的零用钱代替点心买,难度有点高。 「ナオが食べたいなら作っても良いけど。活用頻度の低い燻製小屋もあるし」 “想吃茄子的话可以做。也有使用频率低的熏制小屋” 「マジで? 是非、是非頼む!」 “真的吗?一定要拜托你!” 何度腹一杯食べたいと思ったことか! 几次想吃个饱! ――実際に食ったら、身体に悪そうだが。 ——实际吃的话,对身体好像不好。 ちなみに我が家にある燻製小屋、ハルカの言ったとおり、立派なわりに利用頻度はあまり高くない。 顺便说一下,正如我们家的熏制小屋Haruka所说的那样,虽然很漂亮,但是使用频率却不怎么高。 理由は俺たちが家を空けることが多い事と、燻製にしなくても保存期間を気にする必要が無いマジックバッグを持っている事。 理由是我们经常不在家,即使不熏制也不需要在意保存期间,而是拿着魔术包。 保存のためではなく調理のために使うだけなので、よほど大量に作る時以外は、トーヤが作ったコンパクトな燻製道具――日本だと通販なんかで買えるような、簡単な箱――で済んでしまう。 因为不是为了保存,只是为了烹饪而使用,所以除了大量制作的时候以外,只需要薄荷脑制作的小型熏制道具——在日本邮购之类的简单的箱子就可以了。 まぁ、普段は小屋の中に生ハムとかぶら下げて熟成しているので、決して無駄にはなってないんだが。 嘛,平时在小屋里吊着生火腿什么的,已经成熟了,所以绝对不会浪费。 ほんのりと燻製の香りがついた生ハム、なかなかに美味なのです。 带着微微熏制香味的生火腿,非常好吃。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「さて。それじゃ、そろそろ入るか?」 「那么。那么,差不多该进去了吗?” 15層の探索を終え、俺たちが一休みしていたのは、今までと同じパターンなら、16層へと続く階段があるべき場所の前であった。 完成15层的探索后,我们休息了一下,如果是和以前一样的模式的话,就在应该有通往16层的楼梯的地方前。 しかしここにあったのは、久しぶりに見かけるボス部屋への扉。 但是,这里有久违的老板房间的门。 つまり俺たちは、ボス戦前に万全を期して、少しゆっくりと体力の回復を図っていたのだ。 也就是说,我们在BOSS战前就已经做好万全的准备,慢慢地恢复了体力。 何故なら、この階層にいたのは、俺判定でオークレベルのストライク・オックス。 要说为什么的话,在这个等级里的是,我判定是Ok等级的好球Ox。 ピッカウとタイラント・ピッカウの強さを比較すれば、ここのボスは決して侮れないだろう。 如果比较皮可欧和泰兰特·皮可欧的强度,这里的老板绝对不容小觑。 最低でもオークリーダー、下手をすればオークキャプテンぐらいの強さがあるかもしれない。 最低也要有奥克利达,如果做得不好的话,也许会有奥克队长那样的强大。 幸い、この世界のダンジョンは『ボスからは逃げられない!』みたいなことがないので、【看破】してヤバそうなら、一目散に逃げる予定である。 幸运的是,这个世界的地牢“不能从老板那里逃走!”因为没有类似的事情,所以如果觉得“看破”很危险的话,就打算一溜烟地逃跑。 「そうね。みんな、良い?」 “是啊。大家好吗?” 全員が頷くのを確認して、トーヤが慎重に扉を開ける。 确认全体人员点头后,火炬慎重地打开了门。 その奥に広がるのはいつものボス部屋。 在那里面展开的是往常的BOSS房间。 そして、そこにいたのは、ストライク・オックスよりも二回り以上大きい魔物だった。 而且,在那里的是比好球·奥克斯大两圈以上的魔物。