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309 休息と探索 (1)

309休息和探索(1)

「……ナオくん、ナオくん、起きてください」

“……娜奥,娜奥,请起来。”

「……あ、あぁ、交代の時間か?」

“……啊,啊,是交换的时间吗?”

「はい。大丈夫ですか? もし回復が足りないようなら、もう少し寝てもらっても……」

“是的。没关系吗?如果恢复得不够的话,再睡一会儿也……”

「いや、問題ない。結構な時間、寝たみたいだしな」

“不,没问题。好像睡了相当长的时间呢”

俺が眠りに就く前は、周囲にまだ多少明るさが残っていたが、今は完全に真っ暗。

在我入睡之前,周围还多少留有点明亮,但现在完全一片黑暗。

時間的には真夜中、で良いのだろうか?

时间上是半夜,可以吗?

ダンジョンだけにそのあたり、良く判らない部分はあるのだが、少なくとも俺の感覚としては、十分な睡眠が取れていた。

正因为是地牢,所以有不太清楚的地方,但至少我的感觉是睡眠充足。

俺が布団から這い出すと、すぐにナツキは、いそいそとその布団の中に潜り込んでしまった。

我从被子里爬出来,立刻枣就飞快地钻进了被子里。

「ふぅ、温かいです」

“呼,很暖和。”

「……いや、自分の布団、あるだろ?」

“……不,有自己的被子吧?”

ホッと息をつくナツキに、思わずツッコむ。

对着舒一口气的枣,不由得吐槽。

「良いじゃないですか。せっかくナオくんが温めてくれているんですから。それに、匂いを嗅ぐわけでも無いですし?」

“不是挺好的吗。难得nao君给我加热了。而且,也不是要闻味道吗?”

「いや、止めてくれよ!? それはなんか恥ずかしいから!」

“不,给我住手吧!?那是因为有点害羞!”

まぁ、実際のところ、誰が使った布団でも、毎回『浄化ピュリフィケイト』をかけているので、大して気にする必要は無いのだが……何となくの、気分である。

实际上,无论是谁用过的被褥,每次都会用“净化Prificato”,所以没必要太在意……总觉得有种心情。

「それじゃ、ナオくん、よろしくお願いしますね。おやすみなさい」

“那么,娜奥君,请多关照。晚安”

「あぁ、おやすみ」

“啊,晚安。”

すでに寝る体勢に入ったナツキに俺は挨拶を返し、焚き火の側に腰を下ろす。

我向已经进入睡眠状态的枣回礼,坐在篝火旁边。

そして【索敵】の反応にしっかりと意識を向けてみれば、夜になったからか、小さな反応がポツポツと確認できる。

然后,如果好好注意【索敌】的反应,也许是因为到了晚上,小小的反应就会一点点确认。

まだ距離はあるし、危機感を覚えるほどの脅威でも無いのだが、暢気に構えていられるほど、俺はこの森のことを知らない。

虽然还有距离,也没有感到危机感那样的威胁,但是我不知道这个森林的事情,可以从容不迫的准备着。

とりあえずの用心として、『聖域サンクチュアリ』で周囲を囲んでおく。

总之要注意,用“圣域圣殿”把周围围起来。

ちなみに、『隔離領域アイソレーション・フィールド』と『聖域』の違いを簡単に言うなら、物理的な壁と魔法的な壁だろうか。

顺便说一下,如果简单地说“隔离领域隔离领域隔离领域”和“圣域”的区别的话,应该是物理性的墙和魔法性的墙吧。

いや、どちらも魔法で作った壁ではあるんだが、『効果として』な。

不,两个都是用魔法做成的墙壁,“作为效果”。

前者は空気も含めてすべての物を遮断するが、後者は術者に対して害のある物を遮断する。

前者将包括空气在内的所有物体阻断,而后者将对术者有害的物体阻断。

とは言っても、そのあたりは結構曖昧で、術者の認識と技量にも影響される。

话虽如此,但这一点还很暧昧,也会影响到术者的认识和技能。

例えば自然現象として落石があった場合に『聖域』で防げるかと言えば、普通は無理。

例如,如果说自然现象中有落石的情况下,可以用“圣域”来防御的话,一般是不行的。

その事を考えれば、『隔離領域』の方が安心度は高いのだが、消費魔力や酸欠の危険性なども考えれば、必ずしもそちらの方が優れているとも言い難く。

考虑到这一点,虽然“隔离领域”的安全度更高,但是考虑到消费魔力和缺氧的危险性,很难说那个领域的安全度一定更高。

状況に応じて使い分けが必要ってところだろう。

需要根据情况区分使用吧。

「しかし……こうして見ていると、ダンジョン内だと思えないな……」

“但是……这样看的话,就不觉得是在迷宫里……”

一五層から二〇層までは、自然っぽく見えてもどこか不自然な部分があったのだが、この階層の場合、言われなければダンジョン内だとは気付けないだろう。

从十五层到二十层,虽然看起来很自然,但也有一些不自然的地方,但是在这个阶层的情况下,如果不说的话,就不会发现是地牢内。

耳を澄ませば、僅かながら虫の声も聞こえ、風も吹いている。

侧耳倾听,能听到些许的虫鸣,也能吹风。

注意して観察を続ければ、どこか不自然なところも見つかるのかもしれないが、今のところ、俺に判るようなものはない。

如果注意继续观察的话,也许会发现一些不自然的地方,但是现在没有我能明白的地方。

焚き火を見つめながら、【索敵】の反応に意識を集中して静かに時間を過ごす。

一边凝视着篝火,一边集中意识观察【索敌】的反应,静静地消磨时间。

そして、ナツキと見張りを交代して三時間ほどは経っただろうか。

然后,夏树和监视交替了三个小时左右吧。

【索敵】の反応に、気になる物が見え始めていた。

【索敌】的反应开始让人在意。

そこまで強い反応ではないのだが、何らかの意図を持って動いていると思われる物が八個ほど。

虽然没有那么强烈的反应,但是有八个左右的人认为是抱着某种意图在行动。

俺たちのいる場所を半円形に囲むようにして近づいてきていた。

我们所在的地方围成半圆形接近了。

「ナツキ」

“海枣”

眠るナツキの隣に行き、軽く肩を叩きながら小さく声を掛けると、ナツキはすぐに目を開け、軽く目を擦りながら身体を起こした。

走到熟睡的枣旁边,轻轻拍着肩膀小声地打了招呼,枣立刻睁开眼睛,轻轻地揉着眼睛起身来。

「……何か、ありましたか?」

“……有什么事吗?”

「敵が来ている、かもしれない」

“也许敌人来了。”

「私には……まだ感じられませんが、ナオくんがそう言うなら、警戒が必要ですね」

“我还感觉不到,如果娜奥君这么说的话,就需要警戒了。”

ナツキが布団から出たところで、俺は布団と寝台をマジックバッグの中へ片付ける。

枣刚从被子里出来,我就把被子和床收拾到了魔术包里。

あとは、武器さえ持てば準備は完了。

然后,只要持有武器,准备就完成了。

さすがに何時襲われるか判らない状況で、鎖帷子を脱いだりはしていないので、目さえ覚めれば、すぐに対応は可能なのだ。

在不知道什么时候会被袭击的情况下,因为没有脱下锁帷子,所以只要记住眼睛,马上就能应对。

ちょっと寝づらいのが難点だが、さすがにもう慣れてしまった。プレート・メイルなんかに比べれば、よほどマシだと思うしな。

虽然有点难睡,但已经习惯了。和金属板相比,我觉得相当好。

「何だと思いますか?」

“你觉得是什么?”

「判らないな。少なくとも、これまで出会ったことが無い魔物だとは思うが……」

“我不知道。至少,我觉得这是至今为止从未见过的魔物……”

【索敵】の反応的には、かなり近くまで来ているはずなのだが、姿は疎か、音すら聞こえない。

从【索敌】的反应来看,应该已经接近了,但是身影稀疏,连声音都听不见。

「ナツキ、見えるか? あの辺りにいるはずなんだが」

「能看见海枣吗?应该在那附近”

俺が指さす場所にナツキが目を凝らす。

枣在我指的地方目不转睛。

「いえ……あっ、いました! 猫です!」

“没有……啊,有!我是猫!”

その言葉とほぼ同時に、暗闇の中から影が分離するように、いくつも飛び出した。

和那句话几乎同时,影子从黑暗中分离出来,飞出了好几个。

真っ黒いその姿は正に猫。

那乌黑的身姿正是猫。

普通のイエネコよりも一回りほどは大きいが、尻尾を入れても五〇センチほどだろうか。

比普通的家猫大一圈左右,不过,放入尾巴也只有50厘米左右吧。

そんな魔物が木の上や茂みの中から、一斉に飛びかかってくる。

那样的魔物从树上和树丛中一齐飞来。

しかし、使ってて良かった『聖域サンクチュアリ』。

但是,可以使用的“圣域圣殿”。

跳ね返すまではいかないが、その障壁の部分で何かに引っかかるように勢いが殺され、俺たちの所までは届かない。

虽然还没到反弹的地步,但是在那个屏障的部分好像被什么东西卡住了一样,气势被杀了,达不到我们的地方。

そして、空中で一瞬動きが止められる状況というのは、長物を使う俺たちからすれば良い的である。

而且,在空中一瞬间能够停止动作的状况,对于使用长物的我们来说就好了。

この時点で飛びかかってきた八匹のうち四匹は、首を切り裂かれて地面で藻掻くだけになっていた。

这时飞来的八只中有四只,被割开了头,只能在地面上抓海藻。

「シャドウ・マーゲイ、【隠密】持ちだ」

“阴影•玛盖伊,有‘隐秘’。”

「真っ黒で【隠密】持ち。暗闇で襲われると、かなり危険ですね」

“漆黑的【隐秘】持久性。在黑暗中被袭击的话,相当危险呢”

「あぁ。少なくとも夜、この森は歩きたくないな」

“啊。至少晚上,我不想走这片森林”

などと話しながら、槍を突き出している俺だが、敵はなかなかに素早い上に、的も小さく、攻撃も当たりにくい。

一边说着,一边伸出了枪的我,敌人非常敏捷,而且靶子也很小,攻击也很难打中。

だが、やはり『聖域』は便利である。

但是,“圣域”还是很方便的。

ナツキと共に死角をフォローしつつ、攻撃を加えていけば、『聖域』の範囲で逃げられる場所など限られている。

和夏树一起关注死角,再加上攻击的话,在“圣域”的范围内可以逃跑的地方是有限的。

それで障壁部分に触れてしまえばしめたもの。

因此,接触到壁垒部分就可以了。

動きが鈍った瞬間にサックリと処理。

动作迟缓的瞬间麻利地处理。

全部のシャドウ・マーゲイが動かなくなるまでに、大した時間は必要なかった。

在所有的眼影•玛盖伊都动不了之前,没必要花很多时间。

「ふぅ。思ったよりも素早かったな?」

“呼。比想象中还要敏捷吧?”

「はい。『聖域』が無ければ、ちょっと面倒だったと思います」

“是的。”如果没有圣域的话,我觉得有点麻烦”

「あぁ、防衛戦には想像以上に便利だよな、『聖域』って」

“啊,防卫战比想象中方便多了,所谓‘圣域’。”

これが『隔離領域』の場合、自分の攻撃も障壁にぶつかってしまうのだが、『聖域』にはそれがない。

如果这是“隔离领域”的话,自己的攻击也会碰到障碍,但是“圣域”没有。

それでいて、魔物の行動を一瞬でも阻害するのだから、戦いやすさは段違いである。

尽管如此,因为在一瞬间也会阻碍魔物的行动,所以容易战斗是不一样的。

最初、木の上から跳びかかってきた物もいたように、茂みの中や木の上などに隠れつつ、攻撃をされていればもう少し苦戦しただろう。

一开始,也有从树上跳过来的东西,躲在树丛中或树上,如果被攻击的话会更加苦战吧。

逆に言えば、それを阻害する『聖域』との相性は、俺たちからすればとても良く、シャドウ・マーゲイからすれば最悪だ。

反过来说,和阻碍这一现象的“圣域”相性,在我们看来是非常好的,在阴影·玛盖伊看来是最糟糕的。

「わぁ……見てください。この爪、凄く鋭いですよ? これで顔や首を狙われたら、致命的ですね」

“哇……请看。这个指甲很锋利哦?这样的话,要是被脸和脖子盯上的话,是致命的”

「げっ。不釣り合いすぎるな、この爪……」

“木屐。太不般配了,这个指甲……”

見た目は少し大きめの猫なのに、その手足に付いている爪は、二センチほどもあり、かなり鋭い。

看起来是只稍微大一点的猫,但手脚上的指甲却有两厘米左右,非常锋利。

こんなのが突然、暗闇に紛れて木の上から襲ってきたら……頸動脈でも切られたら、死ぬ危険性はかなり高いだろう。

突然间,如果混进黑暗中从树上袭击过来的话……颈动脉被切断的话,死亡的危险性会很高吧。

「よし、夜の移動は絶対に止めよう。万が一、【索敵】で見落としでもしたら、シャレにならん」

“好吧,晚上一定不要移动。万一,因为【索敌】而看漏了的话,就没用了”

「はい。正面から戦えばさほどでも無いですが、不意打ちは危険ですね」

“是的。从正面战斗的话也没什么,但是突然攻击是很危险的”

その後もしばらくの間、警戒していた俺たちだったが、第二波が来る様子は無く、ナツキには寝てもらう事にした。

在那之后的一段时间里,我们一直在警戒着,但是第二波没有来的迹象,所以决定让枣睡觉。

当然俺は、そのまま見張りを続け……結局、何事も無く朝を迎えるのだった。

当然,我还是继续监视着……结果,什么都没发生就迎来了早晨。

◇ ◇ ◇

◇ ◇ ◇

「ナオくん、どうですか?」

“娜奥,怎么样?”

「ん~、二人なら、何とか、いけるか? しばらく動けなくなるかもしれないが」

“嗯~两个人的话,能想想办法吗?”?可能会暂时动弹不得”

翌朝、朝食を食べて野営場所を引き払った俺たちは、転移で戻るべく、ハルカたちが設置しているであろう転移ポイントを探っていた。

第二天早上,吃完早饭离开营地的我们,为了转移回来,正在寻找Haruka等人所设置的转移点。

確認できたのは二つ。

确认的有两个。

遠い方が二一層の入口、少し近い方がハルカたちが新たに設置した転移ポイントだろう。

远一点是两层入口,近一点是Haruka等人新设置的转移点。

距離的には結構ギリギリだが、今回転移するのは俺とナツキだけ。

虽然距离上很近,但是这次转移的只有我和夏树。

少し近い方なら、なんとかなりそうな気はするのだが、魔力消費は厳しそうな感じ。

如果是稍微近一点的人的话,总觉得好像相当厉害,但是魔力消费好像很严格。

「……止めておきましょう。そこにいるのがハルカたちなら安心ですが、もし移動していた場合、そして逆に魔物がいた場合、とても危険です」

“……停下来吧。在那里的是Haruka他们的话就放心了,但是如果移动的话,相反如果有魔物的话,就非常危险了”

「たぶん、転移ポイントの所で待っていると思うが……確実とは言えないか」

“我想大概在转移点等着……不能说是确实的吗?”

ハルカたちが俺たちを見捨てるとは思わないが、魔物に襲われてやむなく転移ポイントの場所を離れている可能性など、想定外も考慮すべきだろう。

我不认为Haruka他们会抛弃我们,但也应该考虑到被魔物袭击而不得已离开转移点的可能性。

「幸い、ナオくんのおかげで方向は判るわけですし、歩ける範囲は歩いて近づきましょう。それでどうですか?」

“幸运的是,多亏了直人才能知道方向,能走的范围就走着去吧。那怎么样?”

「あぁ、問題ない。昨日のシャドウ・マーゲイも、この時間帯なら、そう怖くないしな」

“啊,没问题。昨天的眼影•玛盖伊在这个时间段也不会那么害怕”

もちろん、別の魔物が出てくる事も考える必要はあるが、今のところ、【索敵】に引っかかる対象はいない。

当然,也有必要考虑其他魔物的出现,但是现在没有被【索敌】吸引的对象。

フルメンバーなら、多少の魔物ぐらい出てきてもお金になる、とか思えるのだが、二人だけの現状では、できれば出てきて欲しくないところである。

如果是全部成员的话,即使出现多少魔物也会变成钱,但是在只有两个人的现状下,如果可能的话,是不希望他们出来的。

「方向は……こっちだな」

“方向……是这边吧。”

転移ポイントの場所を頼りに、俺たちは歩き出す。

依靠转移点的地方,我们开始走。

考えてみれば転移ポイント、地味に便利だよな。

想想看是转移点,朴素方便。

見通しが利かないこんな森の中でも、不安を感じずに歩く事ができるわけだから。

即使在这片前景暗淡的森林里,也能不感到不安地行走。

上手く配置していけば、道に迷う心配も減るし、ユキの【マッピング】スキルと組み合わせれば更に有用。

如果配置好的话,迷路的担心也会减少,如果和雪的【映射】技能相结合的话更有用。

まぁ、どの転移ポイントか区別がつくわけではないので、配置しすぎればわけが判らなくなるだろうが。

嘛,因为并不能区分是哪个转移点,所以如果配置太多的话就无法判断原因了。

「――っ! ちょっとストップ!」

“——!稍微停一下!”

なんだか嫌な予感がして、俺は慌ててナツキを呼び止めた。

总觉得有种不好的预感,我急忙叫住了枣。

「どうかしましたか?」

“怎么了?”

「なーんか、その木のあたり、俺の【索敵】に引っかかるものが……。敵の反応とも言えないんだが、ほんのりと……何かいるようにも見えないんだが」

“怎么说呢,那棵树的附近,有人挂在我的【索敌】身上……。虽然也不能说是敌人的反应,但是稍微有点……看不出有什么在”

喩えるならば、無害な動物に近いと言えば良いのだろうか。

如果比喻的话,可以说接近无害动物就好了吗。

だが、その木の周辺に何か小動物がいるようにも見えないし、そもそも反応はもっと体積が大きい物に感じられて――。

但是,在那棵树的周围也看不出有什么小动物,反应原本就是体积更大的东西。

「良く判らん。透明な魔物? ゴースト的な」

“我不太清楚。透明的魔物?幽灵般的”

「以前出会ったシャドウ・ゴーストは目視できましたが……しかし、無視するのは避けたいですね。初めての場所だけに。適当に攻撃してみますか? 木の上から何か降ってくるかもしれませんし」

“以前遇到的眼影•鬼魂是可以目视的……但是,要避免无视。因为是第一次去的地方。要适当攻击一下吗?可能会从树上下来什么”

「だな。こういうのは、トーヤ向きなんだが……」

“是啊。这样的话,是适合火炬的……”

ガンガン、というタイプの攻撃ができるのは、俺たちの中ではトーヤとメアリ。

能进行GANGAN这种类型的攻击的,在我们心中是TOYA和玛丽。

俺やナツキの武器は突き刺したり、切り裂いたり。

我和枣的武器有时刺穿,有时切开。

とりあえず、『石弾ストーン・ミサイル』をぶつけてみるが……。

总之,试着撞上“石弹石·导弹”……。

「反応、無いな?」

“没有反应吧?”

「はい。何か落ちてきた様子もありません」

“是的。没有什么掉下来的样子”

拳大の石が木にぶつかり、軽く幹を揺すったが、それだけ。

拳大的石头撞到树上,轻轻地摇晃了一下树干,仅此而已。

何の変化も見られない。

看不到任何变化。

「……気のせい、なのか?」

“……是心理作用吗?”

それでも一応と、俺は枝を落とす時などに使っている斧をマジックバッグから取り出し、それを持って木の方へと近づく。

尽管如此,我还是暂且把树枝掉落时使用的斧头从魔术包中取出,拿着它向树靠近。

「これで叩けば、何か落ちてくるかも――」

“这样打下去的话,可能会掉下来什么东西——”

「ナオくん! 上です!!」

“娜奥君!上面的一段感情