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227 依頼と国際情勢 (2)

227委托和国际形势(2)

「もし国家間の戦争になった場合、冒険者はどうなるの?」

“如果发生了国家间的战争,冒险者会变成什么样?”

「原則としては自由です。強制的な依頼は魔物が町を襲った場合などですから。ただ、協力を要請されることはあります」

“原则上是自由的。因为强制的委托是魔物袭击城镇的情况等。只是,有时会被要求协助”

「要請、ね」

“请求吧。”

「はい。強制ではありませんが、その国で生活するなら、請けておいた方が良いって感じですね」

“是的。虽然不是强制的,但是在那个国家生活的话,感觉还是承包比较好”

まぁ、自分たちが苦労しているのに、協力もせずにのんびりと過ごしている人がいれば、周りからの視線は厳しい物になるだろう。

嘛,如果有人明明自己很辛苦,却不帮忙悠闲地生活的话,周围的人的视线就会变得很严厉吧。

一時的に訪れている国なら、そんな物は無視するという手もあるだろうが……この国には知り合いがそれなりにいるしなぁ。

如果是临时访问的国家,也有无视这种东西的人吧……这个国家也有认识的人啊。

「とは言え、何処とは言いませんが困った国もありますので、そのような国に滞在される場合は、情勢を見て、早めに脱出することをお勧めします。冒険者ギルドの独立を尊重してくれない国もありますから」

“话虽如此,有些国家虽然不说,但也有令人困扰的地方,所以在那样的国家滞留的话,建议看形势,尽早逃出去。因为也有不尊重冒险者行会独立的国家”

入国するつもりは無いが、フェグレイ王国が最右翼だよな。ユピクリスア帝国もエルフを差別するなら協力したくないし。

我没有入境的打算,但费格雷王国是最右翼的。如果联合国也歧视精灵的话,我就不想合作了。

できれば戦争には協力したくないのだが、レーニアム王国が負けそうならば、その場合は考えないといけないだろう。

如果可能的话,我不想协助战争,但是如果列尼安王国要失败的话,那就不得不考虑了。

過ごしやすい国が無くなるのは困るし、レーニアム王国が負ければ、次は同盟国のオースティアニム公国が危なくなる。

没有容易生活的国家就麻烦了,如果列尼安王国输了,下一个同盟国奥斯蒂亚尼公国就危险了。

俺とハルカ、トーヤの種族を考えれば、この2カ国が無くなるのは不利益が大きすぎるし、全く別の国を探して逃げ出すというのも、あまり現実的とは言えない。

考虑到我和Haruka、Toya的种族,如果这两个国家消失的话,损失太大了,完全找别的国家逃走也不太现实。

そう簡単には他の国の情報なんて手に入らないのだから。

因为不那么容易就能得到其他国家的信息。

「ま、心配しなくても大丈夫ですよ。他国との戦争なんて10年以上起こっていませんし、万が一があっても、国境から遠いこの領に影響が出ることはほぼありませんから。むしろ魔物が襲って来る方を心配すべきですね。こちらは強制ですから」

“嘛,不用担心。和其他国家的战争10年以上都没有发生过,就算万一发生了,也不会对这个远离国境的领土产生影响。倒不如说应该担心魔物袭击过来的人。这是强制性的”

まぁ、こっちの方は仕方ないよな。

嘛,这边也没办法啊。

魔物狩りは冒険者の本分だし、俺たちの自宅もあるわけで。

狩猎魔物是冒险者的本分,也有我们的家。

あ、ちなみにこの強制依頼、日雇い労働しかやっていない名ばかり冒険者にはあまり適用されず、されたとしても後方支援程度らしい。

啊,顺便说一下,这种强制委托,只做日工的冒险家不太适用,即使被执行了也只是支援后方而已。

実際に戦わせたところで、無駄に犠牲が増えるだけだろうしな。

就算真的让他们战斗了,也只是白白增加了牺牲而已。

「解ったわ。色々ありがと。それで、もう1つのお願いは?」

“我明白了。谢谢你。那么,还有一个请求呢?”

「あ、はい。こちらは護衛依頼を引き受けて頂けないか、と」

“啊,是的。我们能不能接受护卫委托呢?”

「護衛依頼? ディオラさんなら解っていると思うけど、私たち、あまり得意とは言えないんだけど……」

“委托护卫?我想迪奥拉先生应该知道,但是我们不能说太擅长……”

「はい。ですが、今回はちょっと違うので……」

“是的。但是,这次稍微有点不同……”

詳しく聞いてみると、護衛対象はネーナス子爵の息女で、ダイアス男爵領で行われる継嗣の婚礼、それに出席するための護衛を依頼したいらしい。

仔细问了一下,护卫对象是内那斯子爵的息女,好像想委托在戴斯男爵领举行的继嗣的婚礼,以及为了出席而进行的护卫。

「そういうのって、普通、貴族の騎士とか領兵が行うことじゃないの? あまり、冒険者に依頼するようなことじゃないと思うけど……?」

“这样的话,一般不是贵族的骑士或者领兵进行的吗?我觉得这不太像是委托冒险者的事情……?”

「えぇ。もちろん、ネーナス子爵の領兵も護衛として付きます。ですが、残念なことにあまり練度は高くないんですよね、この領の兵は」

“诶。当然,纳纳斯子爵的领兵也会作为护卫跟随。但是,遗憾的是,这个领地的士兵操练度不太高啊」

ネーナス子爵家はあまり裕福でもない上、基本的に平和なこの領では、強い領兵を抱える必要性も低く、人数も限られている。

纳纳斯子爵家不太富裕,而且基本上和平的领地,需要拥有强大的领兵,人数也有限。

今回はケルグの騒乱の影響から人的余裕も少なく、かつ道中の治安の悪さや得意とする戦い方の関係から、補完的に冒険者を雇いたい、ということになったようだ。

这次受凯尔格骚乱的影响,人的空间也很少,而且由于路上治安恶劣和擅长的战斗方式的关系,想要雇佣补充性的冒险者。

「皆さんへお願いしたいのは、魔物や盗賊への警戒と討伐になります。息女の直接的な護衛は領兵が行いますので、比較的楽かと。息女への対応もあまり気を使わなくて良いですし」

“我想拜托大家的是对魔物和盗贼的警戒和讨伐。因为息女的直接护卫是领兵进行的,所以比较轻松。也不用太在意对待女性的态度”

「……そうなの?」

“……是吗?”

「えぇ。少なくとも、変に傲慢な貴族ではありませんから、普通に対応すれば問題ないですよ?」

“诶。至少,我不是特别傲慢的贵族,如果正常对待就没问题了吧?”

「それなら……検討してみても良いかも? 報酬次第だけど」

“那样的话……可以研究一下吗?取决于报酬”

俺たちも護衛の経験を積めるという利点はあるし、万が一の際に責任が分散されるのはありがたい。

我们也有积累护卫经验的优点,万一责任分散的话就太好了。

なので、ハルカがそう答えたのだが、ディオラさんは少し困った表情を浮かべた。

因此,虽然Haruka这样回答,但迪奥拉露出了有些为难的表情。

「そこ、なんですよねぇ……。今、ネーナス子爵にはあまり余裕が無いのです」

“那是什么呢……。现在,奈那斯子爵已经没有多余的时间了”

元々あまり裕福で無いところに、ケルグの騒乱で復興予算が必要になり、更にそこにダイアス男爵の継嗣の婚礼。

本来就不怎么富裕的地方,因为凯尔格的骚乱需要复兴预算,而且在那里是戴斯男爵的继承人的婚礼。

お隣の継嗣が結婚するのだから、それなりの立場の使者は必要だし、ご祝儀もケチることができない。

因为隔壁的继承人要结婚,所以必须要有相应立场的使者,而且礼金也不能小气。

その点、レッド・ストライク・オックスのミルクは、金額以上に稀少性が高く価値があり、結婚のご祝儀としても最適なため、ネーナス子爵としては干天の慈雨だったようだ。

在这一点上,红·好球·牛克斯的牛奶在金额以上的稀有性很高,很有价值,作为结婚的贺礼也是最适合的,所以作为尼纳斯子爵来说,这是天旱的慈雨。

「ただ、そこは頑張ったんですが、冒険者への依頼料の方が……。大事な息女ですので、しっかりとした護衛は付けたいのでしょうが、先立つ物が無いようで。私の方も『腕の良い冒険者を安く』などと、無茶を言われていまして」

“只是,我在那里努力了,但是委托冒险者的费用……。因为是重要的息女,所以想好好地保护她,但是好像没有先下手的东西。我也被说成是“技术好的冒险者便宜”之类的胡言乱语”

「う~ん、ディオラさんにはお世話になってるから、なんとかしてあげたいとは思うけど、適正な報酬が無いと……」

“嗯,我一直受了迪奥拉先生的照顾,虽然想为他做点什么,但是如果没有合适的报酬的话……”

「変に高い報酬は必要ないが、妥当な金額は支払って欲しいな」

“虽然不需要特别高的报酬,但是希望支付妥当的金额。”

「はい。レッド・ストライク・オックスのミルクの購入者という事であれば、多少は勉強しても良いとは思いますが……」

“是的。如果是购买红、好球、牛乳的人的话,我觉得多少学点也没关系……”

おぉ、そういえばそれがあったな。

哦,这么说来也有那个啊。

正当な買い取り金額ではあるが、一度に金貨1万枚分も購入してくれたと考えれば、それは考慮すべきかもしれない。

虽然是正当的收购金额,但是考虑到一次购买了1万枚金币的话,也许应该考虑一下。

「私もギルドの職員ですので、不当な報酬で皆さんを使おうとは思っておりません。ただ、報酬内容について少しご相談に乗って頂ければ、と。皆さん、『避暑のダンジョン』、欲しくありませんか?」

“我也是行会的职员,不想用不正当的报酬来使用大家。只是,关于报酬内容如果能和您商量一下的话,就好了。大家不想要《避暑迷宫》吗?”

「「「……はい?」」」

“……是吗?”

突然言われたそんな言葉に、俺たちは揃って首を捻った。

突然听到这样的话,我们都歪着头。

ダンジョンが『欲しい』?

地牢“想要”?

どーゆーこと?

怎么样?

「通常、ダンジョンの所有権は、その土地の領主にあります。その所有権、正確には『避暑のダンジョン』とその入口付近を報酬代わりに譲る、との確約を得ています」

“通常,地牢的所有权都在当地的领主。其所有权得到了确切的保证,即将“避暑迷宫”及其入口附近作为报酬转让”

「……えーっと、つまり、あのダンジョンを私たちの私有地にできるって事?」

“……呃,也就是说,那个迷宫可以成为我们的私有地?”

「はい。進入を禁止する権限――いえ、どのように扱うかを決める権限が得られます。それを実行するのは、皆さんの責任に於いて、となりますが」

“是的。禁止进入的权限——不,可以得到决定怎么处理的权限。执行那个是大家的责任”

つまり、あのダンジョンを閉鎖するのも、入場料を取るのも、中で得られた物から税金(?)を得るのも自由。

也就是说,封闭那个地牢也好,收取入场费也好,都是从里面得到的东西开始纳税(?)获得自由。

ただし、それをやりたいのであれば、警備する人員などは自分たちで用意するべし、ということのようだ。

但是,如果想做的话,应该自己准备警备人员。

これはつまり、俺たちが果物を独占したがったから、ディオラさんが交渉した、って感じだろうか?

也就是说,我们想独占水果,所以迪奥拉先生进行了交涉,是这样的感觉吗?

「そんな事って可能なんですか?」

“那种事是可能的吗?”

「可能です。普通はあまりやりませんが」

“可以。一般不怎么做”

土地の所有権などは貴族の利権にも関わることなので、普通は完全に権利を譲渡することは無いらしい。

土地的所有权等关系到贵族的权利,所以一般不会完全转让权利。

うちの自宅も一応は俺たちの所有地にはなっているが、毎年の税金は必要だし、場合によっては領主の意向が優先され、取り上げられてしまう可能性もある。

我们家也大体上是我们的所有地,但是每年的税金是必要的,根据情况不同,领主的意向也会优先,有被剥夺的可能性。

もちろん、その場合は金銭等で補償されるのが普通なのだが、それをしなかったからと言って、庶民に何ができるわけでも無い。

当然,在这种情况下,一般会用金钱等来补偿,但即使没有这样做,普通百姓也不会做什么。

但し、他の貴族に対して隙を見せることになるので、普通はきちんと対応するようだが。

但是,因为要让其他贵族看到破绽,所以一般会好好应对。

「ですが、今回の『報酬』は少し違います。きちんと登録も行いますので、国王以外に覆されることはありません」

“但是,这次的‘报酬’稍有不同。因为要好好登记,所以除了国王以外不会被推翻”

「それは凄い……のよね?」

“那很厉害……吧?”

「はい。まぁ、場所的な理由もありますけど」

“是的。嘛,也有地方性的理由”

ダンジョンのある場所がネーナス子爵領の端も端、統治権が及んでいるのかも怪しい場所であるのもさることながら、現ネーナス子爵の先々代がやらかしてしまった場所。

地牢所在的地方是内那斯子爵领的一端、统治权所涉及的可疑场所,这是现纳那斯子爵的上代所做的地方。

ネーナス子爵としては消してしまいたい汚点であり、それが無くなることにも一定の利がある。

作为尼纳斯子爵是想消除的污点,就算没有了也有一定的好处。

更に言えば潜っているのは俺たちだけしかいないし、そこで得られる物の大半はラファンのギルドで売却される事になるわけで。

更进一步说的话,潜伏的只有我们一个人,在那里得到的东西大部分都会在拉斐尔的行会上出售。

ネーナス子爵としては、そこから税金が入るのだから収益としては今と変わらないし、それどころか、ダンジョンを得ることで俺たちのやる気が出るのなら、今よりも多くの収穫物も期待できる。

作为内那斯子爵,因为要从那里加入税金,所以收益和现在没有变化,不仅如此,如果得到地牢能激发我们的干劲的话,也能期待比现在更多的收获物。

そんなダンジョンを譲ることで、ランク5の冒険者を雇う報酬が不要になるのなら、悪くないという判断のようだ。

通过让出那样的地牢,如果不需要雇佣等级5的冒险者的报酬的话,就不坏了。

「なるほどね。そう言って、ディオラさんが交渉したの?」

“原来如此。这么说来,迪奥拉谈判了吗?”

「えぇ、まぁ、そうです。報酬を安くしろ、と言われても困りますから、何とか妥協点を、と思いまして」

“嗯,是的。就算别人说要报酬便宜点,我也会很困扰的,所以我想无论如何要妥协点”

ディオラさんは苦笑しつつ、ハルカの言葉を肯定する。

迪奥拉苦笑着肯定了Haruka的话。

俺たちの細かい事情をネーナス子爵が知るはずも無く、ディオラさんがネーナス子爵が支払いやすく、俺たちにも一定の価値がある物を探して交渉したようだ。

纳纳斯子爵不可能知道我们的详细情况,迪奥拉先生很容易支付纳那斯子爵,好像我们也在寻找有一定价值的东西进行交涉。

正直、俺たちでは貴族相手の報酬交渉はハードルが高いし、しかもそれが自分たちが住んでいる場所の領主ともなれば、多少の無茶ぐらいなら受け入れざるを得ない部分もある。

说实话,我们对贵族的报酬交涉难度很大,而且如果是自己住的地方的领主的话,也有不得不接受的部分。

そう考えれば、ディオラさんのまとめてくれた交渉内容はかなり良さそうだが……。

这样想的话,迪奥拉总结出来的交涉内容似乎很好……。

「どうしようかしら? 条件的には悪くないと思うけど……」

“怎么办呢?我觉得条件还不错……”

「まぁ、そうだな。現状ではあまり関係ないが、もしあそこまで来る冒険者がいたとき、侵入を禁止できるのは大きい」

“嘛,是啊。虽然和现状没什么关系,但是如果有冒险者来到这里的话,很大程度上可以禁止侵入”

「他の物はともかく、果物は簡単に採り尽くされそうですしね」

“其他的东西暂且不说,水果好像很容易就被摘光了。”

「うん。食べ頃になる前に採られちゃったら……」

“嗯。如果在到了吃的时候之前被采到的话……”

あと、ストライク・オックスを無駄に殺されると、牛乳も搾れなくなる。

还有,如果把好球·牛克斯白白杀掉的话,牛奶也就不会榨了。

仮に冒険者を入れるにしても、ルールを自分たちで決められるのは大きい。

即使加入冒险者,规则也很大程度上是由自己来决定的。

「オレは請けて良いと思うぜ? 別の町に行く良い機会だと思うし」

“我觉得可以承包给你哦?我觉得这是去别的城市的好机会”

「あぁ、それは確かに。こんな機会でも無いと、あんまり遠出しそうに無いもんな、俺たちって」

“啊,那的确是。如果没有这样的机会的话,我们就不太可能出远门了”

今の生活が安定していて、あんまり不満が無いから。

现在的生活很安定,没有什么不满的。

「それじゃ、請けるって事で良い? ……うん。ディオラさん、その仕事、請けさせてもらうわ」

“那么,承包可以吗……嗯。迪奥拉,我来把那项工作承包给你吧”

「ありがとうございます! いやー、皆さんに請けて頂けないと、正直、信用できそうな冒険者がいなかったんですよ。助かります」

“谢谢!不,如果没有大家的保证,说实话,没有值得信任的冒险者。帮了我大忙了”

ディオラさんは話が纏まってホッとしたのか、やや柔らかい笑みを浮かべて、大きく息をつく。

迪奥拉的话谈妥后松了一口气,脸上带着微微柔和的笑容,大喘气。

「ディオラさんには普段からお世話になってるからね。少しでも恩返しになるのなら良かったわ。でも、領都――ピニングなら、それなりに居るんじゃないの?」

“因为平时就受到了迪奥拉先生的照顾。如果能稍微报恩就好了。但是,领都——宁的话,不是在那里吗?”

「いえ、あそこも平和ですからねぇ。ただ強いだけならまだしも、高ランクとなると……」

“不,那里也很和平呢。如果只是强的话还好,但是如果是高等级的话……”

やはりこのネーナス子爵領、冒険者の仕事が少ないのは全体的な話らしい。

果然这个纳纳斯子爵领,冒险者的工作很少,这是整个故事。

お困り事が少ないと考えれば良い領地なのだろうが、活性化という点からは少々微妙。

考虑到困难的事情少一些是好的领地,但是从活性化这一点来看有点微妙。

ディオラさん曰く、ネーナス子爵は『無難な領主』らしい。

迪奥拉说,尼纳斯子爵好像是“无可非议的领主”。

「それにできれば、女性の多いパーティーが良かったですから」

“如果能做到这点的话,女性多的聚会就好了。”

「護衛対象が女性だものね」

“因为护卫对象是女性啊。”

「ネーナス子爵のお嬢様はお幾つなんでしょう?」

“娜娜斯子爵的大小姐多大了?”

「9歳です。メアリちゃんより少し下ですね」

“9岁。比玛丽稍微低一点呢”

想像以上に小さかった!

比想象中还要小!

ネーナス子爵の名代だから、てっきり成人していると思ったのだが、大丈夫なのだろうか?

因为是纳纳斯子爵的名代,所以我以为他一定已经成年了,没关系吗?

「あ、いえ、メアリは今9歳ですよ?」

“啊,不,玛丽现在9岁了吧?”

驚きに目を見張る俺たちの中で、しっかりとそう指摘したのはナツキ。

在惊讶得瞠目结舌的我们之中,确实指出这一点的是枣。

それを聞いて、今度はディオラさんが驚きを顔に表す。

听了这句话,这次迪奥拉先生将惊讶表现在了脸上。

「え? それにしては随分としっかりとしていたような……?」

“啊?这样做的话,感觉已经很可靠了……?”

「家庭環境でしょうね。もう少し子供でも良いと思うのですが……。そういえば、メアリやミーティアの年でも冒険者ギルドに登録ってできますか?」

“是家庭环境吧。我觉得再多一点孩子也可以……。这么说来,玛丽和米蒂亚那一年也能登陆冒险者行会吗?”

「はい、一応は。保護者が居ないと、なかなか仕事は請けられませんけど。登録されるんですか?」

“是的,姑且算一下。如果没有监护人的话,工作是很难承包的。要注册吗?”

「そうね、登録しておこうかしら。冒険者になりたいって言ってるし」

“是啊,要不要先注册一下呢。我说我想成为冒险者”

「解りました。今、作りましょうか?」

“我明白了。现在来做吧?”

「できるの?」

“可以吗?”

「はい。保護者が居ますから」

“是的。因为有监护人”

この世界のギルドカードには『魔力を登録する』みたいな特殊機能は無いので、本人が居なくても作れてしまう。

因为这个世界的行会卡没有『登记魔力』那样的特殊功能,即使本人不在也能做(制作)了。

それでも普通は本人が来て作らないといけないのだが、ディオラさんは2人を知っているし、俺たちが保護者なのも知っている。

尽管如此,一般还是要本人来做,但迪奥拉知道两个人,也知道我们是监护人。

なので、俺たちが希望すれば作ってもらえるようだが、それに反対したのはトーヤだった。

所以,如果我们希望的话可以做,但是反对那个的是TOYA。

「いや、本人に作らせようぜ? ギルドカード作るのも、何というか、嬉しいだろ?」

“不,让本人来做吧?办行会卡也很开心吧?”

「……それもそうね。ごめん、ディオラさん。また今度、お願い」

“……也是呢。对不起,迪奥拉。下次再拜托你了”

「はい、解りました。お待ちしています」

“好的,我明白了。我等着你”

トーヤの言葉に、納得したように頷くディオラさん。

迪奥拉似乎理解了托雅的话,点点头。

思えば俺も、最初にギルドカードを作るときは希望に胸を高鳴らせて……いなかったな?

回想起来,我在最初制作行会卡的时候也是因为希望而激动……不在吧?

むしろ不安の方が大きかった。

反而不安更大。

あの頃は右も左も解らないような状況だったから。

因为那个时候是左右都不明白的状况。

それに金銭的にも、その日の宿が確保できるかどうかの瀬戸際って感じだったし。

而且从金钱上来说,感觉到了当天的住宿是否能确保的紧要关头。

まぁ、メアリとミーティアは全然状況が違うし、きっとトーヤの言うように、希望に胸を高鳴らせて冒険者登録するのだろう。きっと。

嘛,玛丽和米蒂亚的情况完全不一样,一定会像托亚所说的那样,怀着希望激动地注册冒险者吧。一定。