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329 再始動 (2)

329重新启动(2)

「それじゃ、順番に下りていきましょ。スタック・マッシュとフローニオンは余裕があれば回収するぐらいで良いから」

“那么,按顺序下去吧。堆栈蘑菇和流质异味只要有富余就可以回收”

これら崖に生える二つの食材は、前回採集した物を食べてみたのだが……まぁ、普通に食べられた。

这些长在悬崖上的两种食材,我吃了上次采集的东西……嘛,一般都能吃到。

スタック・マッシュはプリプリ感に乏しいキクラゲみたいなキノコで、美味しくないとは言わないが、たくさん食べたい、というようなキノコでもなかった。

蘑菇蘑菇是缺乏新鲜感的木耳蘑菇,虽然不说不好吃,但也不是想吃很多的蘑菇。

フローニオンの方は少し平べったい青葱みたいな植物で、味の方は生のタマネギのような辛味と生姜のような辛味、その両方を併せ持った野菜だった。

花椰菜是比较平的青葱一样的植物,味道是像生洋葱一样的辣味和生姜一样的辣味,两者兼有的蔬菜。

薬味として料理のアクセントに使うのには良いのだが、両方の辛味があるその味は少し使い勝手が悪く、これまたちょっとしか使わないタイプの野菜なので、無理して採取しようと思うほどではない。

虽然作为佐料用在料理的重点上是很好的,但是有两种辣味的味道使用起来有点不方便,而且这是只使用一点点的蔬菜,所以不至于勉强采集。

一応、冒険者ギルドにも持ち込んでみたのだが、両方とも野・菜・と・し・て・は・高い価格で買い取ってもらえたのものの、所詮は野・菜・と・し・て・は・、である。

姑且,冒险者行会也试着带来了,不过,双方都是野菜···哈哈·虽然以高的价格买下了,但毕竟是野菜···嗯·。

いずれも、無理して採取しようと思うほどではなかった。

无论哪一种,都没有想勉强采集的程度。

先に下りているハルカたちも、手が届く範囲で、手に持てる量を採取しているだけ。

先下车的Haruka他们也只是在够得着的范围内采集手能拿的量。

採取に時間を掛けることもなく、俺以外が下に下り立つ。

采集也不花时间,我以外的人都下了。

「ナオ~、良いわよ~」

“娜奥~好啊~”

「りょーかーい」

“太好了”

縄ばしごをくるくると巻き取って回収し、バックパックに収納。

把绳梯卷起来回收,放到包里。

ロープを設置し直して俺が下りていくと、岩棚ではトーヤの戸板から、全員でフライング・ガーを収穫しているところだった。

我重新安装了绳子,走下去,发现岩架上从火盆的门板上全体人员正在收获飞碟。

「問題はない感じか?」

“感觉没有问题吗?”

「うん。突き刺さっているのも表面だけで、間の鉄板は貫いていないよ」

“嗯。扎进去的也只有表面,中间的铁板没有穿过”

「そうね。フライング・ガーの数が思ったより多いこと以外は」

“是啊。除了飞行机的数量比想象中的要多之外”

「それは問題じゃないの。嬉しいことなの!」

“那不是问题。真开心!”

にっこ、にっことフライング・ガーの首を折る幼女。

日、日、空、格折断脖子的幼女。

うん、とても嬉しそうだな。

嗯,看起来很开心呢。

絵面は微妙だが。

虽然画面很微妙。

「そうだな。オレに刺さらない限りはな。――もうちょい早く警告をくれ。少し怖かった」

“是啊。只要不刺中我。——请再快点警告我。有点害怕”

「そうよね。もう少ししっかりと壁に張り付いた方が良いかもね。横から突っ込まれたら危険だし」

“是啊。再好好地贴在墙上可能更好。如果从旁边被吐槽的话就危险了”

「了解。というか、トーヤも【索敵】してただろう?」

“明白。也就是说,TOYA也是“索敌”吧?”

俺の警告の前に気付きそうなものだが……。

在我的警告之前应该会注意到……。

「早いんだよ、フライング・ガーは。範囲に入ってから到達するまでが。戸板を背負って背中を向けているせいか、微妙に探知範囲が狭く感じるし。あと、滝の音もうるさい」

“太快了,飞人呢。从进入范围到到达为止。也许是背着门板背对着背的缘故吧,感觉到微妙的探知范围很窄。还有,瀑布的声音也很吵”

「あぁ、それがあったか」

“啊,有那个吗?”

耳や視界を制限されれば、索敵範囲も普通に狭まる。

如果限制耳朵和视野的话,索敌范围也会变小。

そのあたりのことが影響するのが、このスキルの微妙に現実的なところ。

这种技能的微妙现实影响了这一点。

「でも、問題なく下りられることが判ったのは良かったよね。あとは転移ポイントを設置して、順次下りていけば良いよね」

“但是,明白了没有问题地可以下去真是太好了。然后设置转移点,顺次下去就好了”

「えぇ、頑張っていきましょ」

“嗯,加油吧。”

「うん! お魚の回収、頑張るの!」

“嗯!回收鱼,加油!”

「はい! 鳥のお肉も!」

“是的!鸡肉也!”

おっと、アローヘッド・イーグルの解体をしたのはメアリだったか。

哎呀,拆卸了箭头鹰的是玛丽吗。

俺が下りたときにはすでになくなっていたが。

我下车的时候已经没有了。

けどメアリ、頑張るのはそっちじゃないからな?

但是玛丽,努力的不是你吧?

それから、同じことを繰り返して崖を下ること、一〇回あまり。

然后,重复着同样的事情,从悬崖上下来,有十次多。

その中で一度、インパクト・ハンマーで叩いたことで崩れた崖もあったのだが、叩く前の時点で怪しいと俺とナツキが判断していたので、これまでのところ怪我人はゼロ。

其中有一次,因为用锤子敲了一下而崩塌的悬崖,但是在敲之前我和夏树判断很可疑,所以至今为止没有人受伤。

もちろん、落下してしまった人もいない。

当然,也没有人掉下来了。

順調にお魚と鳥肉の在庫を増やしつつ、崖を下り続けて夕暮れ。

在顺利增加鱼和鸡肉的库存的同时,沿着悬崖不断下山,傍晚时分。

それが現れたのは、そんな時間帯だった。

那个出现在那样的时间段。

「あれは……」

“那是……”

発見したのは俺。

发现的是我。

それは単純に、視界の問題だろう。

那只是单纯的视野问题吧。

戸板を背負っていて、圧倒的に周りが見えづらいトーヤは当然として、ハルカたちも縄梯子を下りるため、ロープを使って下りる俺に比べると、やや視界が狭い。

背着门板,周围绝对看不见的TOYA自不必说,Haruka他们为了下绳梯,和用绳子下来的我相比,视野稍微窄了些。

俺がそれに気付いたのは、岩壁でロープを擦ってしまわないよう、身体を起こし、岩壁に脚を突っ張って下りていたからだろう。

我之所以注意到这一点,大概是因为他为了不让绳索在岩壁上摩擦,而挺起身体,将脚支在岩壁上往下走的缘故吧。

俺たちが縄ばしごを下ろしていた位置から、左側に六メートルほど。

从我们放下绳梯的位置开始,往左边六米左右。

上の通路から下の岩棚のちょうど中間ぐらいの場所に、少し飛び出した岩に隠れるようにしてポッカリと穴が空いていた。

从上面的过道下面的岩架正中间的地方,有一个小洞,像是藏在稍微飞出来的岩石里一样。

大きさは俺が立って頭が閊つかえないぐらい、幅は一メートルほど。

大小是我站起来脑子里一片空白。

単なる裂け目ではなく、通路状の穴。

不是单纯的裂缝,而是通道状的孔。

それがそこにあった。

那个在那里。

「えっと……」

“呃……”

どうしたものかと少し悩んだ後、俺は一度上に戻り、再度縄梯子をセットしてから、ハルカたちの場所へと下りる。

在烦恼了一下到底怎么回事之后,我又回到了上面,重新设置了绳梯后,就下到了Haruka等人的地方。

当然、そんなことをすればハルカたちも疑問に思うわけで。

当然,那样做的话,Haruka他们也会产生疑问。

「どうしたの?」

“怎么了?”

「こっからは見えないが、中に入れる穴――通路を見つけた」

“从这里看不见,但我发现了一个可以放在里面的洞——通道。”

俺が下りるなり訊いてきたハルカにそう答え、穴のある場所を指さしてはみるが、案の定というべきか、この岩棚からは岩が邪魔をして、その場所を見ることはできない。

我一下来就这样回答了遥,试着指向有洞的地方,果然应该这么说吗,岩石从这个岩架上干扰,看不到那个地方。

狙って配置しているのだとすれば……やはり意地が悪い階層である。

如果是瞄准配置的话……果然是坏心眼的阶层。

「確かなのかな? って、ナオに訊いても仕方ないか。入ってみるしかないよね」

“确实吗?这样问娜奥也没办法吗。只能进去看看了吧”

聞き返したユキが途中で首を振れば、ハルカもまた頷いて同意する。

如果反复问了的yuki中途摇头,haruka也再次点头同意。

「そうね。取りあえず戻って、その上に行ってみましょ」

“是啊。先回去,再去上面看看吧”

再び縄梯子を登り、上に戻った俺たちは、俺が見つけた通路の場所へと縄梯子をかけ直した。

我们再次爬上了绳梯,回到了上面,把绳梯重新搭到了我发现的过道上。

最初に下りるのはトーヤ。

最先下车的是火炬。

ちょっと場所がずれているので、一応の用心のためだったのだが……案の定と言うべきか、飛んできました。フライング・ガー。

因为地方有点错位,为了以防万一……果然不出所料,飞过来了。飞碟机。

さすが、この階層の意地の悪さは健在である。

不愧是这个阶层的坏心眼还健在。

先ほどよりは数が少ないものの、それでも一〇匹以上のフライング・ガーを背中にはやしたままのトーヤは、一度通路の位置まで下りると、中に入ろうとはせず、そのまま戻ってきた。

虽然数量比刚才少了一些,但是背上仍有超过十只飞行器的火炬,一旦下到了通道的位置,就不想进去了,就这样回来了。

「どうした? 通路じゃなかったか?」

“怎么了?不是过道吗?”

「いや、少なくとも見える範囲では奥に繋がっていた。だが、さすがにこれを背負ったままじゃ、入れねぇ」

“不,至少在能看到的范围内是连在里面的。但是,如果背着这个的话,是进不去的”

「あぁ、そうよね、さすがに重いわよね」

“啊,是啊,果然很重啊。”

「重さもあるが、邪魔すぎる。普通に閊える。あの穴のサイズだと」

“虽然有点重,但是太碍事了。一般情况下。那个洞的尺寸”

そういえば、俺がちょうど入れるぐらいのサイズだった。

这么说来,尺寸正好可以放我进去。

俺よりもデカいトーヤ、それよりも更にデカい戸板。入るのはきついだろう。

比我还大的火炬,比那个更大的门板。进去会很累吧。

「では、戸板は片付けないとダメですね」

“那么,不收拾门板是不行的。”

「収穫するの!」

“要收获!”

言われる前に動き出したミーティアが、トーヤが背中から下ろした戸板から、フライング・ガーを手早く回収。

在被告知之前开始行动的米蒂亚,迅速从托亚从背部放下的门板上收回了飞碟。

すでに数多く繰り返した作業だけに、その手際は見事。

正因为已经做了很多反复的工作,所以手法非常好。

いつも最後に下りる関係上、基本的には『収穫』に参加しない俺なんかよりも上手い。

总在最后的关系上,基本上比不参加“收获”的我要好。

「あと、縄梯子じゃなくて、ロープで下りる方が良いな。縄梯子からあの穴に移るのは、正直怖い。ロープなら、真上から飛び込めるが」

“还有,不要爬绳梯,用绳子下去比较好。从绳梯搬到那个洞里,说实话很恐怖。如果是绳子的话,可以从正上方跳下去”

こんな感じに、とトーヤが地面に絵を描いて説明。

这样的感觉,和Toya在地上画画说明。

イメージとしては、特殊部隊がビルの屋上からロープで降下して、窓を蹴破って飛び込むような感じである。

印象中,特种部队从楼顶上用绳索下降,踢破窗户跳下去。

確かに上手くできれば、縄梯子からあの穴に移るよりは安全そうである。

确实,如果能做得好的话,比起从绳梯移到那个洞来似乎更安全。

「そうね。となると、誰が最初に行くかだけど……」

“是啊。这样的话,谁先去呢……”

「俺が行こう。トーヤの戸板が使えないなら、俺が適任だろう」

“我去吧。如果不能使用Toya的门板的话,我应该胜任吧”

少し悩むように俺たちを見回すハルカに、俺はすぐに手を挙げた。

我立刻向看起来有点烦恼的遥举起了手。

これまでのパターンを踏襲するなら、再度フライング・ガーが飛んで来ることはないと思うが、この階層だけに油断ができない。

如果沿袭至今为止的模式的话,我认为不会再次有飞行机飞来,但只有这个阶层不能疏忽大意。

その点、俺は『隔離領域アイソレーション・フィールド』で背中を守ることができる。

在这一点上,我可以在《隔离领域隔离领域隔离领域》中保护背部。

問題は、飛び込んだ通路の中に敵がいた場合だが……その場合は、素の防御力が高いトーヤの方が適任となるんだよなぁ。

问题是,在跳入的通道中有敌人的情况下……这种情况下,本来防御力高的火炬才是最适合的吧。

「んー、ほぼ同時に行くか? ロープを二本使って。同じ場所にいれば、オレの背中も安心だし」

“嗯,差不多同时去吗?用两根绳子。在同一个地方的话,我的背也会安心的”

「そうね、その方が安心ね」

“是啊,这样比较放心。”

少しホッとしたようにハルカが同意するが、それにユキが異を唱えた。

小遥似乎松了一口气,同意了,但是小雪却提出了异议。

「あ、でも、トーヤとナオだと、明かりはどうする? 中に入ると暗いよね?」

「啊,但是,如果是火炬和直人的话,灯怎么办?进去的话会很暗吧?”

「ふっふっふ、ユキ、忘れたのか? 俺も『光ライト』ぐらいは使えるようになっているんだぜ?」

“呵呵呵,小雪,你忘了吗?我也能像光灯那样使用了吧?”

『光』だけだけどな!

虽然只有“光”!

なかなか練習時間が取れないから。

因为很难抽出练习时间。

ついでに言えば、俺が使う機会もないから。

顺便说一下,我没有使用的机会。

光魔法の専門家プロフェッショナル、二人もいるし?

光魔法的专家,有两个人?

「あっ、そっか! さすがエルフ。ズルいね!」

「啊,是吗!不愧是精灵。真狡猾!”

「いや、ズルくはないだろ? 練習しないと使えないんだから」

“不,不是骗人的吧?”?不练习的话就不能用”

これでも寝る間も惜しんで寝る前にベッドの上で練習してるんだぞ?

这样也很珍惜睡觉的时间,睡前在床上练习呢?

ちゃんと努力してるのに、ズルいとか言われると、心外である。

明明好好努力了,却被说成很狡猾的话,真是出乎意料。

……まぁ、他の魔法の練習時間に比べたら、ちょっとだけ、なんだけどな。

……嘛,和其他魔法的练习时间相比,只是一点点而已。