S015 焦れったいんだけど!/虽然很着急!
ナオが「水着を作ってくれ」とか言い出した。
ナオ说“幫忙做泳衣”。
夏になったら水遊びがしたい、らしい。
夏天到了的話,想去玩水的樣子。
でも、水遊びだけじゃ無くて、絶対、期待してるよね? あたしたちの水着姿。
但是,不只是玩水,绝对会期待的吧?我们穿泳裝的样子。
いやまぁ、別に良いんだけど。
不~嘛~,雖然是沒關係。
興味ない、とか言われたら、逆にショックだし?
如果被说没兴趣的话,反而会受到打擊吧?
「まずは、ナオたちの水着だよね。どんなのにする?」
“首先是娜奥他们的泳衣吧。有決定要怎麼做嗎?”
ここ、自宅の裁縫室に集まっているのは女性陣3人。
这里,聚集在自己家裁缝室的是3名女性。
当然のこととして、ナオとトーヤはシャットアウト。
理所当然的,ナオ和トーヤ是排除在外的。
測らないといけないしね、体型とか。
雖然身材之類的不測量是不行的。
「短パンで良いでしょ。ナオたちだって、ブーメランパンツを作るとは思ってないでしょうし」
“短裤就可以了吧。ナオ他们也没想要做三角泳褲吧”
「注意点はトーヤくんの尻尾だけですね。下着と同じ感じで良いでしょう」
“要注意的只有トーヤ君的尾巴。和内衣的感觉一样就可以了吧”
ナオたちの下着の作製も、実はあたしたちの担当。
ナオ他們的內衣,其實也是我們製作的。
「男の下着を作るなんて!」みたいな、アホなことを言う女はここには居ないので、普通に作っている。
會說“竟然做男人的内衣!”這種傻話的女人這裡不存在,一般都会做。
「う~ん、実は水着とトランクスって、生地の違いぐらい?」
“唔~,实际上泳衣和內衣,就只是布料的不同吧?”
「少しゆったり目に作って、裾を伸ばせば良いんじゃないでしょうか。腰の部分も紐を通してますから、ずれたりする心配も無いですし」
“稍微宽松一点,把下摆延長不就好了吗。腰部也穿條绳子的話,就不用担心会滑落了”
「作りがい、ないなぁ……。どの布を使おうか……」
“没有制作,没有耶……。要用哪一塊布呢……”
さすがにトランクスと同じ布だと、濡れたら透けちゃうよね。
果然用內衣相同的布的話,濕掉的话就会透出来。
厚手の物で、それなりに肌触りが良い物。
因为是较厚的东西,所以触感很好。
「これで良いかな? どう思う?」
“这样可以吗?怎么样呢?”
「うん、良いんじゃない?」
“嗯,不是挺好的吗?”
布を入れた棚の中からピックアップした物を示すと、ハルカは手に取るでもなく、あっさりと頷く。
ハルカ没有拿在手上,而是從放有布料的收納櫃中把選中的布展示一下。並輕輕地點了點頭。
「ハルカ~、もっと興味持とうよ。好きな水着、作れるんだよ?」
“ハルカ~再感兴趣点吧。能做喜欢的人的泳衣喲?”
「男の水着なんてどうでも良くない? 機能さえしっかりしてれば」
“男人的泳衣怎樣不都好吗?只要功能好就好了”
まぁ、確かに、男の人の水着を鑑賞したりはしないけど。
嘛,确实,雖然是不會去欣賞男人的泳衣。
一応、好きな人だよね?
但好歹是喜欢的人吧?
「まぁまぁ、さっさと作ってしまいましょう。染めも必要ですから」
“嘛嘛,赶紧做吧。因为也需要染色”
「そうね。生地は良いと思うけど、もう少し染めた方が良いでしょうね」
“是啊。我觉得布料不错,但是再染一点比较好”
あたしが選んだ生地は薄めの紺色。
我选择的布料是較淡的深蓝色。
水着のイメージ的に、もうちょっと濃い色の方がそれっぽい。
以泳衣的印象來說,稍微深一点的颜色比较像。
具体的には、トランクスと区別するために!
具体来说,为了內衣區别開來!
トランクスに見えたら、ちょっと恥ずかしい。
看起来像內衣的话,有点不好意思。
「それじゃ、そっちは任せた。あたしは、他の生地も探してくるね」
“那麼,那邊就交给你了。我也去找找其他的布料”
手慣れた様子で、サクサクと作業を始めたハルカとナツキ。
ハルカ和ナツキ似乎已经习惯了,迅速展開了作業。
あたしはそんな2人から離れて、自分たちの水着に使う生地を物色する。
我离开那样的两个人,挑選我們自己的泳衣要用的布料。
この裁縫室には、いろんな生地を買い込んであるんだけど……さすがに化繊は無いからなぁ。
这个缝纫室里,雖然买了各种各样的布料……但化學纖維還是沒有辦法的啊。
それに近い物はあるけど、残念ながら現代の水着素材ほどの伸縮性は無い。
虽然有和那个相近的东西,但是很遗憾没有现代泳衣材料那样的伸缩性。
薄くて、伸縮性があって、透けもせず、水に強くて、ほどよく撥水する。
輕薄、有伸缩性、不透明、耐水性、適度的防潑水。
水着の生地って、地味に高性能だよね。
泳衣的布料平凡的有性能呢。
普段はあまり気にしてなかったけど。
虽然平时不怎么在意。
「このへん、かなぁ?」
“这附近吗?”
あたしが選択したのは、ジャージっぽい生地。
我选择的是像运动衫一样的布料。
伸縮性があって透けないとなると、これぐらいしか選択肢が無い。
如果有伸缩性而不透明的话,就只有这样的选择了。
ちなみに、これも錬金術で作られる素材だけど、自前じゃなくて買ってきた物。
顺帶一提,这也是用炼金术做成的素材,不是自己买来的。
錬金術事典に作り方は載ってても、設備とか揃えるの、無駄だし。
即使炼金术事典上记载了制作方法,设备什么的收集也是没用的。
この世界の錬金術って、科学に魔法が混ざったような技術だから、かなーり汎用性は高いんだよねぇ。個人で出来る範囲かどうかは別にして。
这个世界的炼金术,是在科学中混入魔法的技术,所以通用性很高呢。个人能不能做到暂且不论。
難点は、完全自動化は難しそうな所。
困難的是完全自动化很难。
化学ならプラントを作って自動で大量生産が可能だけど、錬金術はその一部には必ず人の手が入るから、家内制手工業みたいな感じ。
如果是化学的话,可以制作成套设备自动大量生产,但是炼金术的話,有一部分必需人工調整,就像是家庭手工一樣的感覺。
あと、エネルギー源。
还有能量來源。
基本的には魔石だから、これの安定供給が無いと使えないし、そのために必要な人手――具体的には冒険者の数によって、工業化は阻害されているのかな?
基本上是魔石,如果没有辦法穩定供應就沒辦法使用,为此需要的人手——具体来说就是冒险者的数量,工业化被阻碍了吧?
錬金術事典を見れば便利そうな物は色々開発されてるんだけど、それが一般家庭に普及する可能性はかなり低いんだよね。
看了炼金术百科词典,开发了很多看起来很方便的东西,但是普及到一般家庭的可能性相当低。
本体が高いのは勿論として、例えば『エアコンを1日使うのに必要な電気代は3千円です』と言われて、『よし、買おう』とは、言えないよね?
不用说本体很贵,比如,有人說“一天使用空调所需的电费是三千日元”,是沒辦法說“好的,买吧”的吧? ! 一応、あたしたちが作ったコンポストみたいに、自分で魔力を供給することもできるけど、その分コストは掛かるし、一番の問題はそこまで魔力が潤沢な人が少ない事。
好比像我们制作的堆肥機一样,虽然可以自己提供魔力,但是相应的费用也会增加,最大的问题是魔力丰富的人很少。
逆に言えば、金がある貴族、魔石を自前で用意できる冒険者などには、それなりに魔道具が普及しているし、一部のコストメリットのある魔道具も一般で利用されている。
反过来说,对于有钱的贵族、能自己准备魔石的冒险者等,魔道道具也相应地普及了,一部分有成本优势的魔道道具也被一般使用。
例えば、おトイレとか。
比如,厕所之类的。
良かったよ、ここが平気で道に汚物を捨てる様なところじゃなくて。
真是太好了,这里不是随便把垃圾扔到路上的地方。
「ユキ、良い素材は見つかった?」
“ユキ,找到好素材了吗?”
「あ、うん。表はこれ、裏地はこれ、カップはこれで作ったらどうかな?」
“啊、嗯。外面用這個,內裡用這個,胸襯用这个做怎么样?”
あたしがぼーっと考え事をしながら生地を選んでいる間に、ハルカたちは早くもナオたちの水着を縫い上げていた。
我一边发呆般思考事情一边选择布料的时候,ハルカ他们很快的就把ナオ他们的泳衣缝好了。
形が単純で、元となるトランクスの型紙はあるので、凄く手早い。
因为形状简单,有作為內衣原型的版型,所以非常得快。
「うん、ちょっと高くなるけど……ま、良いでしょ」
“嗯,虽然有点贵……嘛,也可以吧。”
「ですね。これもきちんと染めれば、透ける心配はなさそうです」
“是啊。这个也好好染的话,就不会担心透明了”
「ちょーっと野暮ったい感じだけどねー」
“虽然感覺有点土气呢。”
生地が厚いだけに。
正因为布料相當的厚。
これじゃ、水着で好感度アップ、とかは無理かな?
这样的话,以泳裝提升好感度是不可能的吧?
……うん、中身で勝負だよね?
……嗯,是根据内容来决定胜负吧?
「形はどうする? ビキニ、セパレート、ワンピース――」
“形状怎么办?比基尼、二件式、連身式——”
「ワンピース一択」
“只有連身式一个选择”
「え、えーーっ、選択の余地無いの?」
“耶、耶,没有其他选择的余地吗?”
「ユキ、ポロリしたいの? 魔物がやってくる可能性もゼロじゃ無いのよ?」
“ユキ,你想走光吗?魔物来的可能性也不是零?”
「ですね。さすがにビキニで武器を振るのは……」
“是啊。果然穿比基尼挥舞武器的話……”
「可能性があるだけでほぼゼロなのに~~」
“光是有可能性就幾乎不行~”
ナオが索敵をしているし、いきなり戦闘になる事なんて無いと思うんだけどなぁ。
ナオ進行索敵的話,我想是不会突然开战的。
とは言え、ハルカの言い分は否定できないところ。
话虽如此,ハルカ的主张也不能否定。
この生地で可愛い水着は無理そうだし、ここは別路線で行こう。
用这种布料做可爱的泳衣好像不行,这裡還是選擇其他路线吧。
「じゃあ、じゃあ、こんな形で……」
“那、就、這個型式……”
あたしはさらさらっとイラストを描いて、ハルカとナツキに示す。
我迅速地画了插画,展示给ハルカ和ナツキ。
「……これって、昔のスク水ですか?」
“……這個是,以前的死庫水吗?”
「うん、そう。このちょっと野暮ったい感じ、生地の伸縮が乏しいからこの形なんだって」
“嗯、對。这种有点土气的感觉,因为布料缺乏伸缩性,所以就成了这个形状”
「へー、そうだったんだ? で、ユキはこれの構造、解るの?」
“嘿—,是這啊?那么,ユキ知道这个的构造吗?”
「何となくは? 想像だけど」
“好像知道呢?虽然是想象”
あたしだって実物は見たこと無いし。
畢竟我也没见过实物。
「なら別に良いわ。これなら脱げる心配は無さそうだしね」
“那就沒什麼問題了。这样的话就不用担心會走光了”
「はい。えーっと、型紙は――」
“是的。然後,版型是——”
それからしばらく。
在這之後過了一段時間。
3人で相談しながら水着の型紙を作り上げたあたしたちは、各自、自分用の布を裁断して、製作を始める。
3个人一边商量一边制作了泳衣的版型的我们,各自裁剪自己要使用的布,开始縫製。
ナオたちの下着と違って、あたしたちの水着は結構面倒くさい。
和娜奥他们的泳褲不同,我们的泳衣還蠻麻烦的。
形が複雑だし、伸縮性が乏しいから、自分の身体にきっちり合わせないといけないし、裏地やカップも付けないといけないし。
因为形状复杂、缺乏伸缩性,所以必须要符合自己的身材,还要墊上內裡和胸襯。
ん? もしかして、男の水着も裏地っている?
嗯?难道,男人的泳衣也有內裡吗?
……ま、いっか、男だし。
……嘛、算了,反正是个男人。
あたしは自分の水着をチマチマと縫いながら、同じように水着を縫っているハルカに視線をやる。
我一边仔細地縫著自己的泳衣,一边看向同樣縫著泳衣的ハルカ。
一緒の家で生活するようになってしばらく経つけど、気になるのはやっぱり、ハルカとナオ。
虽然在一起生活了一段时间,但果然還是很在意ハルカ和ナオ。
ハルカがナオを好きなのは、日本に居たときからバレバレだったし、ナオも多分、解ってると思う。
ハルカ喜欢ナオ,在日本的时候就发现了,我想ナオ大概也知道吧。
……あれ? 解ってるよね? 姉弟みたいみたいな感覚じゃ、ないよね?
……咦?應該知道吧?不是像姐弟一样的感觉吧?
お隣に住む幼馴染みって居なかったから、そのへん、よくわかんないけど。
因为没有住在隔壁的青梅竹马,所以不太清楚那種感覺。
うーん、親も仲良くて、一緒に育ってきてるから、その可能性もゼロじゃ無いのがなんとも……。
嗯、父母的关系也很好,一起长大的话,好歹这种可能性也不是零……。
ま、ハルカがナオを好きなのは確定として。
嘛,ハルカ喜欢ナオ這件事是可以確定的。
一緒に暮らすようになったのに、全然、ぜんっぜん、進展が見られない!
明明都一起生活了,但是完完全全看不到进展啊!
距離感が、日本に居たときと一緒!
距离感和在日本的时候一样!
いつの間にやら、2人の姿が見えない、とかあっても良くない?
漸漸地看不見兩人的身影,有什么不對吗?
大抵どちらかの姿は目に入ってるんですけどっ!
大概是看到了某个人的身影吧!
あたしは再び、真剣な顔で水着を縫うハルカを見て、コッソリとナツキに声を掛けた。
我再次看著认真地缝著泳衣的ハルカ,悄聲地和ナツキ打了招呼。
「(ねえ、ナツキ。現状、どう思う?)」
「(吶,ナツキ。你認為現在怎么样?)”
「そうですね……そう悪くないと思います。家は手に入れましたし、今の私たちの腕なら、比較的安定的な収入の当てもあります」
“是呢……我觉得还不错。房子已经到手了,如果以我们現在的技术的话,也有相當穩定的收入”
「そうね、大分安定したわね。週休二日、長期休暇を取っても貯蓄ができるぐらいには。問題点をあげるなら……」
“是啊,相当穩定呢。即使是週休二日、長期休假也有點储蓄。如果要举出问题点的话……”
あれ? さらっとハルカが会話に入ってきたんだけど?
咦?ハルカ也平淡地的加入對話了?
ナツキとの内緒話のつもりだったんだけど?
我本来打算和ナツキ說悄悄話的?
しかも、思ってた方向性と違う。
而且話題方向和想象不同。
……あ、言葉が足りなかったか。
……啊,意思沒有傳達到啊。
「場合によっては、簡単に無くなるって所でしょうか。土地建物は一応私たちの物ですが、領主に出て行けと言われれば終わりですし、私たちの収入も、マジックバッグがあればこそ。万が一、私たちと同じ様なマジックバッグを持つ人がラファンに来れば、競合します」
“根据情况,可能会很容易失去房子吧。土地、建築物姑且是我们的东西,但是如果领主把我們趕出去的話就结束了,我们的收入也正是因为有了魔术包。万一和我们一样拿着魔术包的人来拉风的话,就會發生竞争的”
「まぁ、そうよね。可能性はあると思う?」
“嘛,是啊。你認為有可能性吗?”
「今のところは低いですね。今の領主はまともですし、ラファンの町は田舎で、魅力に乏しいですから。オークや銘木を運べるほどのマジックバッグを持っていれば、もっと都会で十分に稼げます。有名なダンジョン都市あたりが良い感じみたいですね」
“现在还很低呢。因為现在的领主很正经,ラファン鎮也在乡下,缺乏魅力。如果有能運送獸人、高級木的魔术包的话,在城市里就可以赚更多钱了。有名的地下城都市之類的感觉也不错”
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って!」
“等、等、等一下!”
このままじゃマズいとインタラプト。
这样下去的话就麻煩了,必須打斷。
あたしは話の方向性を変える!
我改变話題的方向!
「今のこの流れなら、恋バナじゃない? 恋バナの流れが来てたよね? 女の子が3人集まってるんだよ? 異性が居ない状況で! しかも男の子と遊びに行くための水着を縫っている! 何でそんな真面目な方向に行くの!?」
“现在这个時候的話題,不應該是恋爱话题吗?是恋爱話題的時候了吧?3个女孩子聚集在一起哦?也没有异性在的情况下!而且还缝了要一起去玩的男生的泳衣!为什么要往那麼认真的話題報去呢!?”
「ふぅ……ユキ、今はそんな状況?」
“呼……ユキ,现在是那種場合嗎?”
状況だよ? 今、余裕が出てきたって言ってたじゃん。
場合啊?你不是说现在有餘裕了吗。
ヤレヤレ、みたいに肩をすくめて首を振るハルカだけど、あたし、知ってる。
雖然ハルカ像是遇上不懂事的小孩般,聳著肩搖了搖頭,但是我知道的。
「ハルカ? 追及されたくないだけだよね?」
“ハルカ?只是不想被追究對吧?”
「……何のことだか?」
“……是在說什么事?”
「ナオとはどうなってるのよ! 日本に居たときから焦れったいと思ってたのよ! 幼馴染みで家が隣でとか、テンプレ過ぎる状況に居て、進展遅すぎ!」
“和娜奥到底是怎么回事啊!在日本的时候就觉得很焦急!身為在青梅竹马,家又在隔壁,太過標準的情況下,进展太慢了!”
もうぶっちゃける。
我要全盤托出了。
遠慮無し。
不再顧慮了。
「な、何言ってるのよ! わ、私とナオは、そんな――」
「你、你在说什么啊!我、我和ナオ,才沒——”
ビシリと突きつけたあたしの指に、ハルカはしどろもどろになって視線を逸らした。
瞬間用手指向ハルカ,ハルカ变得语无伦次地移开了视线。
そんなハルカの様子に、ナツキも少し面白そうな笑みを浮かべる。
看到那样子的ハルカ,ナツキ也露出稍微感興趣的笑容。
「はいはい、判りきったことを誤魔化すのは止めましょうねー。で、どうなんですか?」
“好好好,不要把已经知道的事情蒙混过去。那麼是怎么样呢?”
「ナツキまで……。はぁ……別に進展は無いわよ」
“ナツキ也這樣……。哈啊……没有什么进展啊”
「なんで! 今まではお隣さん。今は同じ屋根の下。どーして進展無いの!?」
“为什么!到目前为止都是邻居。现在在同一屋檐下。怎么会没有进展呢!?”
「難しいのよ! 一旦距離感が決まっちゃうと!」
“很难啊!一旦决定了距离感的話!”
……いや、まぁ、解らなくはないけどね?
……不,嘛,也不是不明白吧?
大丈夫そうかな? と思っても、踏み込みにくいんだよね?
看起來没問題吗?即使这么想,也很难跨进去吧?
現状、上手く行っているし。
現在看起來进展顺利。
「それに……できちゃったら困るし。この状況で出産とか、怖いじゃない」
“而且……要是能做到的话就麻烦了。在这种情况下生孩子什么的,不是很可怕吗”
ハルカが少し躊躇うように言葉を濁し、俯いてボソリとトンデモ発言。
ハルカ有些犹豫地含糊其辞,低着头嘟嘟囔囔的发言。
「あれぇぇぇぇ!? なんでいきなりそこに飛ぶの!? もっと、こう、プラトニックな段階は無いの!? 手を繋いで、デートして、キスをして、とかさぁ」
“咦咦咦咦咦!?为什么突然飞到那里!?没有更加柏拉图的阶段!?牵着手、约会、接吻之类的”
話がめっちゃ飛んだよ?
話題跳得太远了吧?
急転直下、ジェットコースターなラブなの?
急转直下,像过山车一样的爱吗?
じれじれも困るけど、いきなり2人で個室に籠もる時間が増えるのも困るんだけど。
虽然令人著急很困扰,但是突然两个人關在房裡的时间增加了的話也很困扰。
同居しているあたしとしてはっ!
對作为同居者的我來說!
「手を繋ぐのも、デートも普通にしてるし……」
“牵手也好、约会也好,都很平常……”
あぁ、うん、してたね。2人は。
啊,嗯,兩個人有做呢。
ナオの方がデートと認識してるかは知らないけど。
不知道娜奥那邊有沒有意識到是在約會。
「キスはまだだけど……私がナオに告白して、その流れで迫られたら拒めないし。行くところまで行っちゃったら」
“虽然还没有接吻……我向娜奥告白,如果被逼到那種程度的話,也就沒辦法拒絕了。無論走到哪裡去。
ふぃ、っと目を逸らして、呟く。
呼,ハルカ一邊移开视线,一邊呢喃著。
「乙女か!」
“是少女吗!”
「乙女よ!」
“是少女啊!”
だよね。知ってた。
也是呢。理解了。
むしろ、乙女じゃないと言われたら、めっちゃショックを受ける。
不如说,如果被说不是少女的话,会很受打击。
そんなハルカの様子を見て、ナツキはふむふむと少し納得したように頷く。
看到那樣的ハルカ的样子,ナツキ也理解的點點頭。
「ですが、確かに出産は不安ですね。医療設備が整った日本であっても怖いですから」
“但是,确实对生孩子感到不安。就算是医疗设备齐全的日本也很恐怖”
「マジメか! そして、気が早い! もっとこう、前の段階で甘酸っぱいあれやこれやは無いの?」
“认真的吗!然后就急燥的!沒有再更前面酸酸甜甜的階段嗎?”
「その、あれやこれやをしてたら、つい踏み込んじゃうかもしれないじゃない? 文句を言う親もいないし」
“那个,如果那樣做的話,说不定會不小心一腳踩进去呢? 也没有嘮叨的父母在”
「若い性の暴走かよっ!」
“年轻人的性暴走嗎!”
「ですが、こちらだと私たち、成人なんですよね……」
“但是在这里,我们是成人吧……”
「ヤメテ! 今それを言わないで!!」
“停下來!不要再说了!”
色々想像しちゃうから!
因为会有各式各樣的想象!
今後、ハルカとナオが2人きりで居たら、そう言う目でしか見られなくなるから!
今后,如果ハルカ和ナオ只有两个人待在一起的话,就只能用那样的眼光看他們了!
ただ普通に訓練してただけでも、顔を赤くして汗をかいてたら、『もしかして事後?』とか、頭よぎっちゃうから!!
即使只是普通训练,脸红紅的又滿身大汗的话,会在脑海中闪过“难道是事后?”之类的!!
「でも実際、私が戦えなくなったら、パーティーとしてはちょっとマズくない?」
“但是实际上,如果我不能战斗的话,對團隊來說,不是有一點麻煩吗?”
「え、この話まだ続くの?」
“诶,這個話題還要继续吗?”
ホントに? とハルカの顔を見返したあたしに、ハルカは少し不満そうな表情を浮かべる。
真的吗?我看向ハルカ的脸,ハルカ脸上露出有點不满的表情。
「ユキが恋バナしたいって言ったんじゃない」
“不是ユキ说想聊恋爱話題的吗?”
「これって恋バナ? もう一歩か二歩、進んでない? ゼク○ィを飛び越えて、ひよこク○ブじゃない?」
“这是恋爱話題吗?已經不是一步、两步前進了?這不是飛過 SEO,直接跳到小鸡俱O部(日本育兒雜誌)了吗?” [一時以為後面的隱字有啥意思,轉了一會]
そこまで行っちゃうと、あんまり楽しめないんですけど。
跳到那里去的话,就不太能夠享受。
恋バナ的には。
在恋爱話題方面的話。
「ですが、重要ではありますね。『明鏡止水』に産休制度、作りましょうか」
“但是,這很重要啊。要製定”明镜止水”产假制度吗?”
「え、何それ。分け前保証?」
「耶,这是什么。分摊保证?”
そりゃ、そのくらい構わないけど。
那個、那一點倒也没关系。
「いえ、妊娠期間が重ならないよう、出産調整制度? 1人だけならともかく、複数抜けると仕事ができなくなりますから」
“不,为了不让怀孕期间重叠,调整生育制度?如果是只有一个人的话那就另当别论了,如果再少几个的话就不能工作了”(這邊要吐槽,另兩個跟團外結婚的話,就直接半解散了,這世界女性偏向夫唱婦隨,不可能還留團,就算加進來,實力差可能會影響團隊人際安定,結論一只能選團內,另一位男性要獸耳嫁,結論二開後宮)
「……日本でそれを『産休制度』とか言ったら、フルボッコだね」
“……如果在日本把那个叫做‘产假制度’的话,那就全是吐槽了。”
ブラックのレッテル貼りは免れない。
避免不了贴黑色标签。
でも、現実的ではある。
但是这是现实的。
あり得ないとは思うけど、万が一あたしたち3人が同時に妊娠したら、1年以上、収入が途絶える。
我想是不可能的,但是万一我们三个人同时怀孕的话,一年多收入就会断绝。
日本なら妊娠期間も仕事ができるけど、さすがに子供がお腹にいる状況で、戦闘行為は無いし、出産後も当分は赤ちゃんに付きっきりは確実。
在日本怀孕期间也可以工作,但毕竟是孩子在肚子里的状况,没有战斗行为,生完孩子后暂时也确实能和孩子在一起。
栄養価が調整された粉ミルクなんて売ってないし、便利な紙おむつは存在しない。その代わりに魔法はあるけど、使えるのはハルカとナツキのみ。
不卖调整了营养价值的奶粉,也不存在方便的纸尿裤。虽然有魔法来代替,但能使用的只有ハルカ和ナツキ。
逆に乳母を雇うという方法はあるけど……それにもコストは掛かるしなぁ。
相反,虽然有雇佣乳母的方法……但是这也需要成本啊。
きちんと貯蓄しておくにしても、不安は大きい。
即使要好好储蓄,也有很大的不安。
うん、必要だね、調整。
嗯,需要好好调整。
「それより、あなたたち2人はどうなの? ナオを狙う、みたいなこと言ってたと思うけど?」
「比起那个,你们两个人怎么样?我觉得你说了类似瞄准ナオ的话?”
そうハルカに指摘され、あたしとナツキは顔を見合わせる。
被ハルカ这样指出,我和ナツキ面面相觑。
「狙うというか、ナオのパートナーという位置が、この世界で一番安全に暮らせそう?」
“与其说是目标,不如说是ナオ伴侶這個位置,是这个世界上最安全的生活方式?”
「そうですね。気心が知れているのが一番です。価値観の相違は家庭生活の大きな阻害要因と聞きます」
“是啊。知心是最重要的。听说价值观的差异是家庭生活中很大的阻碍因素”
「恋愛感情は?」
“恋爱感情呢?”
ハルカのその問いに、あたしたちは少し考え込んだ。
对于ハルカ的那个问题,我们稍微思考了一下。
「……普通に好き、かな? 顔もエルフになってさらに美形になったし、見てて心地よい? どうこう言っても優しいしね」
“……普通的喜欢吗?脸也变成精灵了更美型的樣子,看了会觉得舒服吗?怎么说都很温柔呢”
「異性の中では一番好きですよ? ハルカみたいに、燃え上がる恋心は……微妙ですけど」
“在异性中最喜欢的哦?像ハルカ那样的,燃起的恋慕心……虽然有点微妙”
日本に居たら結婚は疎か、告白もしなかったと思うし、『アナタしか見えない』、とかそんな事は無いから、もし素敵な異性と出会えれば方針転換の可能性はある。
如果在日本的话,我想不会结婚、也不会告白,更不会有“只看到你”这样的事,如果遇到优秀的异性的话,有改变方针的可能性。
けど、ナオ以上にお金を持っていて、安心できる相手って、そうそう居ないと思うんだよねぇ。
但是,我觉得没有比ナオ更有钱、能让人放心的对象了。
トーヤが悪いとは言わないけど、獣人のお嫁さんをもらう気満々だし、誰か解らないその人と仲良くできるかも解らない。
虽然不是说トーヤ不好,但信心滿滿的想娶兽耳妻子,也不知道我能不能和不认识的人搞好关系。
その点、ハルカとナツキなら安心。ずっと一緒に居た実績があるから。
在这一点上,ハルカ和ナツキ的话就放心了。因为一直相處在一起。
安心、とても大事。
安心是非常重要的。
そんな私たちの回答に、ハルカは少し呆れたような表情を浮かべる。
对于我们的回答,ハルカ露出了有些惊讶的表情。
「大概酷いわね、2人とも。っていうか、別に燃え上がってないから!」
“两个人都很过分呢。话说回来,我没有燃起什么火焰!”
「はいはい、ずーっと燻っているんですよね。風を送ってあげますから、火を着けましょうね~~」
“是的是的,一直在悶燒呢。會為你聲援的,把戀情點上吧~”(幫你搧風點火吧~)
「なるほど。あたしたちがナオにちょっかいを出すことが、塩ならぬ、風を送ることになると。さすがナツキ、上手いこと言う」
“原来如此。我们对ナオ出手的事,不是滅火,而是變成了助攻啊。不愧是ナツキ,说得好”
「余計なお世話! 2人にはありがた迷惑という言葉を贈るわ!」
“多管闲事!這一句惱人的感謝送给你們两个!”
「うーん、あんまり燃え上がっても困るか。煽りすぎて、一線越えちゃったら――」
“啊,烧得太高了也會很困擾啊。如果煽动过度,越过了底线的话——”
「黙れ」
“闭嘴!”
「「はい」」
“是的”
怖っ!
好恐怖!
人を殺った事ある視線だったよ、今の。
现在的眼線是曾经杀过人的眼神。
――あー、冗談じゃ無く、あったか。あたしも含め。
——啊,不是开玩笑的,有吧。包括我。
はぁ……。
哈……。
『常識』的に正しいとは解っていても、たまに思い出すと、落ち込むね。
虽然知道“常识”上是正确的,但偶尔想起就会很失落。
もちろん、放置すれば罪の無い人が殺されるんだから、そうすべきだろうし、それが冒険者の仕事なんだけど……ちょっぴり、兵士、仕事しろ、と言いたい。
当然,如果放任不管的话,无辜的人就会被杀,所以应该这么做,與其說是冒险者的工作……不如說像是士兵工作吧。
尤も、それも嫌な仕事を他人に押しつけてるだけなんだけどねー。
不过,这也只是把讨厌的工作强加给别人罢了。
「それよりも! 今は、ユキとナツキの話だったでしょ! もっと、こう、素敵な出会いとか、白馬の王子様的な物とか無いの?」
“比起那个!现在,是关于ユキ和ナツキ的话题吧!沒有期待像是華麗美好的邂逅,或是白马王子一样的东西吗?”
白馬の王子様……?
白马王子……嗎?
「結婚なんて打算です。若い人にはそれが解らんとです。……ハルカ、現実見よう?」
“我打算结婚。年轻人应该明白这一点。……ハルカ,看看现实吧?”
「えぇぇ……確かにある程度の年齢になると、年収が第一条件とか聞くけど……それは、アラサーあたりの考えじゃない? 実は、ユキ、年齢偽ってる?」
“呃……确实听说到了一定年龄,年收入是第一条件……那不是30岁左右的想法吗?ユキ、实際上你隐瞒年龄吗?”
呆れたような視線を向けるハルカに、あたしは首を振る。
我目瞪口呆的看向ハルカ,搖了摇头。
「こらこら、アラサーのお姉さま方に怒られるよ? でも、実際問題として、選択肢が無いでしょ?」
“喂喂,會被30岁的姐姐们罵的喔?但是,实际问题的是没有其他选择啊?”
王都に行けば、もしかすると王子様には会えるかもしれないけど、さすがにシンデレラストーリーに憧れるほどには子供じゃない。
如果去王都的话,也许能见到王子,但毕竟已經不是會憧憬灰姑娘的小孩子了。
脳天気に憧れられるのは小学生まででしょ。
天真憧憬的也只到小学吧。
結婚して課せられる義務を、『好き』だけでナントカできるほど楽じゃないと思う。良く知らないけど。
我觉得结婚后所承担的义务并不是简单到只凭“喜欢”就能搞定的。虽然不太清楚。
きっと、嫁姑戦争の何倍も酷い物が、ドロドロと渦巻いているに違いない。多分、現実的に命の危険があるんじゃないの? そう言う世界って。
一定有比婆媳战争更残酷几倍的东西,如泥濘般在翻滾著。现实中,大概有生命危险吧?在這個世界上。
いや、うちのお母さんと、お婆ちゃんは仲良かったけどね?
不,我家妈妈和奶奶关系很好?
「ナツキは? ナツキはどうなの?」
「ナツキ呢?ナツキ怎么想呢?”
「大学ぐらいまでモラトリアム期間が続くなら別ですが、そう言う世界じゃないですからね。考え方も変えないと」
“如果還在人生探索的話,到大学左右為止另当别论,但这个世界就不一樣了。想法不會改变”
「こっちもか……まぁ、確かに、昔から『亭主元気で留守が良い』みたいな言葉があるけど」
“这边也是吗……嘛,确实,以前就有‘丈夫身体好,不在家好’这样的话。”
「いや、さすがにそこまで達観してないし、あたしも普通にデートとかしたいとか思うけどね?」
“不,我也没那么达观,我也只是想普通地约会什么的吧?”
だけど、こっちの人と結婚するような、ある意味での『度胸』は無い。
但是,从某种意义上来说,没有和这边的人结婚那样的胆量。
日本でも素性不明な相手との結婚は敬遠されるのに、こちらではなおさら。
在日本,和出身不明的对象结婚会被敬而远之,但在这里更是如此。
結婚は家と家同士の繋がりという面もあるのだから、どこで生まれたかすら言えない相手との結婚に、家族が賛成できるわけが無い。リスクが高すぎる。
结婚也有家庭與家庭成員之间联系的一面,所以和哪里出生都说不出来的人结婚,家人是不可能赞成的。风险太高。
それでも結婚するのであれば、それらを乗り越えるほど相手に好かれているか、もしくは相手も似たような状況か。
即便如此還要结婚的话,就是跨越那些障碍也喜欢的對象,或是雙方在某個層面都是很相似的人。
この時点で、所謂いわゆる公務員や堅気の職人などは結婚相手から除外され、残るは冒険者かそれ以下の怪しい奴らか。
在这个时候,一般所說的公务员和踏实的工匠等會成為結婚对象,被排除在外、剩下的是冒险者或是在那以下的可疑家伙。
恋愛の難しさ、解るよね?
恋爱的难处,可以理解吧?
いや、恋愛だけなら良いんだけど、結婚は難しいよね?
不,只是恋爱的话还好,但是结婚很难呢?
「そっかー、2人は結婚に実利を求めるタイプかぁ……」
“这样啊,两个人對结婚是重視利益的类型啊……”
「『実利』とまでは言いませんが、形だけでも結婚していた方が、面倒事は少ないでしょうしね」
“虽然沒有到‘重視利益’的程度,但至少只是形式上结婚的话,麻烦事也会少吧。”
「うんうん。冒険者を続けている間は良いけど、引退して定住したときに、独身女だと、面倒事も多いみたいだしねー。偏見とか、色々」
“嗯。在做冒险者的期间是還好的,不过引退定居的时候,单身女性的麻烦事好像很多的樣子。各式各以的偏见什么的”
日本ですら中高年になって独身だったら、微妙な視線を向けられることがあるのだ。
即使在日本,到了中老年还是单身的话,也會被用微妙的視線注視著。
こちらの世界では、もっと酷い。
这邊的世界就更残酷了。
確実に『問題がある女』と見られて、近所づきあいも難しいほど。
确实被认为是“有问题的女人”,和邻居互動也很困难。
それがよそ者だったら、言うまでも無いよね?
如果那是外人的话,那就不用说了吧?
田舎で一人スローライフなんて、あり得ないから。
一個人住在鄉下過著悠閒生活是不可能的。
下手したら、スリラーライフになるから。
弄不好的话,会变成惊险生活。(此處有吐槽,スローライフ=悠閒生活、スリラーライフ=惊险生活)
「もちろん、今後誰かと大恋愛する可能性は否定しないけど……取りあえず、ナオはキープ?」
“当然,未來也不会否定和谁谈恋爱的可能性……总之,ナオ暫時保留吗?”
「酷っ! 今までで一番、酷い! それ、ナオに言うんじゃ無いわよ!」
“太殘酷了!這是目前為止最残酷的!那些話可不能跟ナオ講啊!”
「あ、キープは言葉が悪いね、ゴメン。別に二股掛けてるわけじゃないしね。それに、今一番好きなのがナオなのは嘘じゃ無いよ?」
“啊,說保留不太好呢,对不起。又不是脚踏两条船呀。而且现在最喜欢的是ナオ,这沒有骗人喔?”
柳眉を逆立てたハルカに、慌てて言い訳。
对橫眉豎目的ハルカ,慌忙的辯解。
ナオを蔑ろにするつもりは無いけど、ハルカもいるし、友達的なパートナーで十分かな、という感じなのだ、あたしとしては。
以我的立場來說,我是這樣想的,虽然我没有打算輕忽娜奥,但也有ハルカ在,作为友好的伙伴就足够了。
四六時中ベタベタじゃなくて、たまに2人で一緒に出かけるぐらいがちょうど良い?
不是一天晚都黏在一起,而是偶尔两个人一起出去這樣,也不錯?
多分それぐらいの方が、長く上手くやっていけると思うし。
我想如果是那樣的话,我們可以好好的相處下去。
冷めてる?
冷漠嗎?
でもさ、芸能人とか、結婚したかと思ったらいつの間にやら離婚してたり。
但是啊,像艺人之类的,才剛剛结婚,不知不覺之間就离婚了。
離婚した直後に、また結婚したり。で、また離婚。
离婚不久又结婚了,然后又离婚了。
結婚に対するネガキャンでもやっているのか、と思うような夢も希望も無い情報を流すマスコミだったり。
也有媒体在报道关于结婚的負面新聞,像是没有梦想和希望一般。
多分、あの辺が出生率の押し下げに、結構寄与してるんじゃないかな?
那些報導大概对下降的出生率,好像有著相當大的貢獻呢?
「それにさー、あんまりあたしがガツガツして、『ハルカを押しのけてでも!』とかやったら困らない?」
“而且啊,如果我貪心的,‘就算要把ハルカ推开!’,这样做的话不會有點困扰吗?”
「うっ……。それは、ちょっと困る、けど……」
“呃……。那就有点困擾了,但是……”
あたしが苦笑しながら肩をすくめると、ハルカは少し視線を逸らし言葉を濁した。
我一边苦笑一边耸耸肩膀,ハルカ稍微移开视线含糊其辞。
「私もユキと似たような物でしょうか。こちらに来た以上、割り切るべきは割り切ると考えていますから。それに私の周囲でも、恋愛とか特になく結婚した人も、案外多いですよ? それでもそれなりに上手くやっているようですし」
“我也是和雪相似的吧?。既然来了这里,交往的事情應該以務實面來考慮。而且在我周围,没怎麼恋爱就结婚的人也意外的多喲?尽管如此,似乎还相處的不错”
「あー、ナツキの周りだとそうなのかな? 金持ちの旧家だし」
“啊,在ナツキ的身邊是這樣的情況吗? 畢竟是有钱人世家嘛”
「えぇ。お見合い結婚はそれなりに多いですね。大半は『恋愛』ではなくて、『それなりに気が合って、結婚生活がやって行けそう』と思えば結婚する、って感じです」
“嗯。相亲结婚相當的多呢。多數不是“恋爱”,而是觉得‘只要能和对方合得来,结婚生活就能相處下去’這樣而结婚的”
「大人になるってそう言う物なのかしら? ……確かに、私の知り合いにも、結婚相手の条件ばかり気にしている人もいたけど」
“成为大人就是这么回事吗……确实,我的熟人中也有只在意结婚对象条件的人”
そう言う物なんだと思うよ?
我觉得是那样的东西?
単純な好き嫌いで結婚できなくなるから、日本も晩婚化が進んだんだろうね。うんうん。
因为单纯的好恶而无法结婚,所以日本的晚婚化也在加剧。嗯嗯。
「よし。ハルカに二号さんの了承も取れたところで、水着作り、がんばろうかな!」
「好的。取得了二号先生的同意,制作泳衣也要加油啊!”
「えぇ、そうね。………あれ? そう言う話だった?」
“耶,是呢。………咦?是这么说的吗?”
何やら首を捻っているハルカを尻目に、あたしは縫い掛けの水着を完成させるため、作業を進めたのだった。
把歪着头的ハルカ放在旁邊,我为了完成没缝好的泳衣,繼續工作。
ナオの視線を釘付け、じゃなくても、ちょっと気になる、ぐらいにはなっておかないとね。
就算ナオ沒有看在眼裡,也要變得稍微在意一下。
あたしの人生設計のために!
为了我的人生計畫!